百年アーキテクチャ

持続可能な社会の実現に向けて

持続可能な社会の実現が叫ばれる今、企業のビジネスシステムはいかにあるべきなのでしょうか?過去半世紀に及ぶビジネスシステムの世界では、数年毎に完全に再構築することを当然のこととしてきました。このような「作っては壊し」の繰り返しでは、過去の資産を無駄にするばかりでなく、変化に対する迅速性を犠牲にし、ITが企業のビジネス推進力として機能しません。持続可能なIT、再生可能なITについてオージス総研ができることは何か...そこから生まれたもの、それが「百年アーキテクチャ」という概念です。

時代と環境の変化に対応し、進化を続けるシステム基盤

今までビジネスシステムを百年という長いスパンで考えることは、あまりなかったかもしれません。しかし、現在稼動しているシステムにはすでに数十年前に開発されたものも存在しますし、現在開発中のシステムを10年、20年も何らかの形で使用続けている可能性は決して小さくありません。アーキテクチャという英語がもともと示すものとしての建築では、百年以上も使われ続けている建物が多数存在します。このような建物は、一見そのままの姿で立ち続けているように見えますが、多くの場合、時代の変化、環境の変化にあわせて改修、改築されながら、使われ続けているのです。
ビジネスシステムも同じように、時代の変化、環境の変化に合わせて改修をおこないながら、常にビジネス価値を提供し続けるものでなくてはなりません。この実現には、時代が変わって、顧客が変わっても、使い続けてくれる、根源的ニーズ、長期的に変わらないニーズを捉えておく必要があります。表面のニーズだけ捉えるだけでは、一時的には使われても、時代の推移と共に使われなくなってしまいます。
顧客本人さえ、気が付いていない深層の変化にいち早く気が付くことが必要になります。すなわちまず、本質の会得が必要になります。次にしっかりした基本構造をもつことと同時に、追加・変更が容易な適応力を持つことが重要です。つまり、現実のビジネスをしっかりとモデリングによって可視化すること、そして、現実のビジネスの変化に対応できるシステム基盤と追加・変更を容易にするプロセスを導入すること、すなわちエンタープライズアジャイルへの取り組みが必要になります。

百年アーキテクチャを実現するための取り組みは、小規模なところからスモールステップで進めることが可能です。たとえば、機能が時代に合わなくなったシステムを再構築する際に、標準かつオープンな技術をベースにしてビジネス部品化を進めていくことで、必要なところから少しずつ移行していくことができるのです。
オージス総研では、「百年アーキテクチャ」実現のための方法論やツール類を整備し、貴社のビジネスシステムを持続可能なものとするために、最大限の支援をいたします

百年アーキテクチャ「持続可能な情報システムの条件」

オージス総研が考える「持続可能な情報システムの条件」について資料にまとめています。

関連製品・サービス

行動観察

生活現場やサービスの現場、作業現場など様々な"場"において人がどのような行動をしているかを観察員が観察し、定性的に事実を捉えます。
無意識の行動など、本人に聞いても分からない事実や当たり前すぎて見過ごされてきた事実など多くの事実を得て、多様な観点で解釈を加えることで潜在的なニーズや課題を導き出します。

業務の可視化

企業全体をとらえたトップダウン型のサービス・「IT経営力強化コンサルティング」に対し、「業務フローによる業務の可視化をベースにした業務改善コンサルティング」は、文字通り特定の部門をターゲットにしたボトムアップ型のサービスです。まず問題のある業務を可視化し、手順の見直しや改善に結びつけたいとお考えの方にお勧めのサービスです。

サービスデザイン思考

オージス総研ビジネスイノベーションセンター(BIC)は、システム開発の超上流にサービスデザイン思考(サービスデザインシンキング)を位置付けます。
コモディティ化してきているビジネスにおいて、従来の延長線上で考えているだけではなく、今までにない破壊的なイノベーションが求められています。経験したことがないことをおこなっていく必要があります。
しかし、破壊的なイノベーション実現の前提として不確実な要素が多く存在します。不確実性が高い要素は今までのように正確に分析を行えば、必ず正しい解が得られるとは限りません。そのため、従来とは異なるアプローチが必要になってきています。

IoT

私達は,今後の日本の組み込み機器開発拠点の役割を、世界展開を見据えた新製品+サービスの創造(マザー拠点)と捉えています。一方、様々なモノをインターネットにつなぐことで、モノ単独では実現できない価値の提供を狙うIoT(Internet of Things)という考え方や、その一形態であるM2M(Machine to Machine)に関する取り組みが盛んになっています。
私達は、マザー拠点化を実現する目的でM2Mに取り組むメーカー様を、ビジネス面・技術面でご支援するべく、技術開発と実証を進めていきます。

アジャイル開発

ビジネス環境の変化に対応できるシステム開発、「アジャイル」 昨今、米国を中心に海外では、ビジネスニーズにより迅速かつ適切に対応するシステムを構築するため、"アジャイル開発"が広く普及しています。国内でもソフトウェア製品の開発現場や先駆的なシステム開発会社により、その適用が進んでおり、今後、ITによりビジネスを加速させるためには、アジャイル開発への取り組みが、システム開発にとどまらず広くビジネスの分野においても重要になると考えます。
この特集サイトでは、アジャイルな開発を成功させるための、私たちの実践知、取り組みを紹介します。

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