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「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(2)」
株式会社オージス総研

2018年05月号
  • 「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(2)」
株式会社オージス総研   乾 昌弘

1.はじめに

(1)前号に引き続き、私なりのビジネス英語に対する知見を述べたいと思います。但し、ここで書いた内容が絶対的に正しいかの保証はありませんので、「ああ、そう」と軽い気持ちで読んでいただければと思います。
(2)今回は特に、Grammarについて説明します。
文末の「参考文献」も参考にしながら執筆しました。

2.和製英語に翻弄される日本人

和製英語が氾濫しているため本当の英語かどうかわからず、翻弄される場合があります。以下に例を示します。
(1)「テンション上がる」:"I'm very excited." が正しい表現。"Tension" は緊張状態を表す。なぜ、こんな表現が現れたか不明。
(2)「議論する」:"discuss" に"about" は必要ない。(誤用多発)
(3)「スケジュールをダブルブッキング」:正しくは "schedule conflict"
(4)「アバウトな話」:"vague"が正しい表現。
(5)「セレブ」:"celebrity" は有名人という意味で、金持ちという意味はない(いわゆるタレントさん)
 などなど。

和製英語に翻弄される日本人(例)
図1.和製英語に翻弄される日本人(例)

3.英語で気付いたこと(前置詞などに関係すること)

学校で習った英文法は、非常に難しい表現になっています。Native Speakersが感じている「意味」は違うもののようです。また特に日本人にとって、前置詞の使い方は難しいです。いくつか例を示します。

3-1.「On:接触、圧力(依存)を表す」

(1)「On」を中学校で「上に」と習った時、下記の文は非常に不可思議でした。
There is a fly on the ceiling. (大きなものに接触している)
(2)圧力(依存)に関する熟語は多々あります。
depend on, rely on, count on, It's on me.
put pressure on, impose on, look down on, influence on

Onの「意味」
図2.Onの「意味」

3-2.「To:目標に向かって至る、不完全な文を埋める」

(1)「To」は不定詞、前置詞がありますが、いずれも「目標に向かって至る、不完全な文を埋める」という役割があります。
(2)I go to school. I'll give it to you.「to」がないと文が成り立ちません。
参考:I bought this present for you.「for you」がなくても文は成り立つ。
(3)There is nothing to eat.

3-3.「For:目標に向かう、補足的な説明」

(1)「For」は前置詞、接続詞がありますが、いずれも「目標に向かう、補足的な説明」という役割があります。
(2)This is a Nozomi Super Express bound for Tokyo.
I bought this present for you.

Toと Forの違い
図3.Toと Forの違い

3-4.「~ ingとTo不定詞の違い」

(1)「~ ing」は、現在目の前で起こっている、頭の中で現実を想像している、いつか終了する。「To不定詞」は、目標に向かって至る、あるいは形式ばっている。
(2)Don't forget to call him. Stop smoking.
I forgot putting my purse on the table.Stop to smoke.
(3)Talking in the library is prohibited.(現実に話している人に言う時)
To talk in the library is prohibited.(壁に貼ってある)
(4)I'm living in Tokyo.(仮住まい)
It's my first time visiting the U.S.
※ "to visit the U.S." は、これから訪れる場合使えるかもしれません。

3-5.「As:=」

(1)「As」は、前置詞、副詞、接続詞などがありますが、「=」を表しています。
(2)"Japan as No.1"”….. as you are.” (ありのまま)
As it's getting darker, someone appeared.

4.英語で気付いたこと(その他文法に関係すること)

4-1.「Have:そういう状態を保っている」

(1)「have」は、所有、使役、完了などいろいろ習いましたが、まとめると「 そういう状態を保っている」になります。
(2)I have a car.(保有している)
I had my hair cut.(頼めば当然やってくれる)
The airplane has arrived.(到着している)
(3)I have to finish this work by tomorrow.(すべきことがある)
※"must" は主観的、"have to"は客観的な表現で意味が変わってきます。

Haveの「意味」
図4.Haveの「意味」

4-2.「Will:意志、推量の助動詞」

(1)「Will」は意志、推量の助動詞で、特に未来を表すものではありません。
This door will not open.(意志:学校で習うお決まりの文)
He will get there by now.(推量)
(2)未来を表現する方法はいくつかある。
I will throw a party this weekend.(意志:今思いたった)
I am going to throw a party this weekend.(以前から考えていた)
I am throwing a party this weekend.(具体的に考えている「3-4節」)
We will be stopping at Shin-Yokohama before arriving at Tokyo terminal.
(確実にそうなるはず、確定している予定)

4-3.「名詞は基本的にcountable, uncountable の両方がある」

(1)「fish, sheep, furniture, equipment」などの集合名詞「information」など抽象名詞を除いて、名詞は基本的にcountable, uncountable の両方があります。
(2)具体的なものを思い描いている時は「countable」抽象的な場合は「uncountable」になります。
(3)dogs(一般的な犬)a dog(ある犬)the dog(特定の犬)dog(犬の肉)

uncountableは形がない(抽象的)
図5.uncountableは形がない(抽象的)

4-4.学校で習った英語も基本的に役だつ

以前も引用した記事の別のparagraphに下記の文章があります。最初読んだ時は、最後の部分がどういう構成かわからなかったのですが「shouldがifの意味である」と思い出して理解できました。
「But the range of AI applications is expanding quickly. China just unveiled an electrically charged security robot that comes with an SOS button, but also zaps protesters should the need arise - whatever that may be.」
April 29th, 2016 Voice Of Americaより(原文)一部を引用

4-5.その他

(1)米国で室内履きが欲しかったので、百貨店で「Slipperは何処にあるか?」と訊いても通じませんでした。「ああSlippersか」と言って教えてくれました。
”McDonalds” もsが付くので発音に注意が必要です。

5.ビジネス英語で役立ちそうな表現「ストックフレーズ」抜粋(参考文献2)

5-1.Latest Information

Give him an update. (彼に今の状況を伝えなさい)
I will await your update.(連絡を待っています)
Can you bring me up-to-date?(最新情報を教えて下さい)
He will brief me.(後程、彼から情報を得ます)

5-2.Permission, Approval

May I have permission to do one hour overtime today?
(1時間残業してもよいですか?)
参考:"Learner's permit "(自動車の仮免許)
We need your approval on the price. (価格についてあなたの承認が必要です)
参考:"advanced approval"(事前承認)

5-3.Apology, Request, Declining

I apologize for the inconvenience caused. (ご迷惑をおかけして申し訳ありません)
I'd really appreciate it if you would check these presentation materials.
(このプレゼン資料をチェックいただければ、大変有難いのですが)
Is there any way you can fit this into your schedule?
(何とか予定に入れていただけないでしょうか?)
We must decline at this time.(今回はお断りをせざるを得ません)

5-4.Negotiation

I didn't have a choice.(仕方がなかったのです)
It was very hard with a tight budget and limited time.
(予算も時間も限られていたため、非常に困難でした)
We have to stay within the budget. (予算内に収めなくてはなりません)
Consider it done. (お任せ下さい)
Rest assured. (ご安心下さい)

5-5.Compliment

You deserve this success.(よくできました)
You have excellent taste in design.
(デザインに関してすぐれたセンスをお持ちです)

5-6.Others

That brings back memories.(なつかしいですね)
We should get back on track.(本題にもどりましょう)
This is a gentle reminder about the invoice deadline.
(念のため請求書の締切日をお知らせします)
We are not supposed to work here.(ここで仕事はしないことになっています)
How shall we address you?(何とお呼びすればよろしいでしょうか?)
We need to outsource production.(外注する必要があります)
「参考文献」
1.大西泰斗講師、番組「ハートで感じる英文法」Eテレ、2005年
2.大西泰斗講師、ルース・マリー・ジャーマン、番組「仕事の基礎英語」Eテレ、2013年度~2016年度
3.大西泰斗&ポール・マクベイ、書籍「ネイティブの感覚がわかる英文法」NOVA BOOKS、2001年
4.マーク・ピーターセン、書籍「図解英文法入門」アスコム、2006年
5.記事「英文法-疑問解消クリニック」TOEIC friends May 2002

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

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