WEBマガジン

「<人工知能, Global Businessなど> Topics(1)」

2018.10.16 株式会社オージス総研  乾 昌弘

1.はじめに

8年前の2010年7月より断続的に当「Webマガジン」を掲載してまいりましたが、余談も数多く書かせていただきました。
 今回と次回は、余談を集めてさらに追加も行って、掲載したいと思います。「グローバルビジネスなどの背景」がわかると期待しています。

2.米国生活編など(上)

2-1.Driving Schoolにて

(1)最初(30年以上前)に米国へ行った時、米国の免許を取得した方がよいということになり、ペーパードライバーであった私は、自動車学校で練習することにしました。
(2)"Easy Method"という学校に入ると、家に迎えに来てくれて、そのままいきなり路上で教習を受けました。左右両方にハンドル(steering wheel)、ブレーキ、アクセルがあり、私は左に教官は右に座りました。
(3)"Southern Accent"でいろいろと指令を出すのですが、英語がよくわからない、知らない町を走る、左右反対、標識も英語ということで、気が狂いそうになりました。そして、ついに「どこがEasy Methodだ!」と心の中で叫びました。
ああ、しんどかった。

2-2.主張しないと損(1)

(1)その後、自動車保険に加入(buy an automobile insurance policy)して2年目になっても、保険料が変わらなかったので、試しに「保険料は安くならないのか?」と問い合わせをしました。
(2)「無事故だから安くしてあげる。」と言って、大幅に安くなりました。米国は主張しないで待っていると、非常に損であるとその時気付きました。

Driver's License
図1.Driver's License

2-3.主張しないと損(2)

(1)日本からドイツに出張して論文発表した時のこと。理由は忘れたが、飛行機の座席はBusiness ClassにUpgradeしてくれた。
(2)帰国する時にパリの空港で、予約しておいた座席と違うので(英語で)思いっきりクレーム(complain)を言うとさらにFirst ClassにUpgradeしてくれた。Business Class とFirst Classとは、えらい違い。(Paris ----->Osaka)
(3)何ごとも安易な妥協は禁物
※「ドイツ出張」は下記も参照
「余談」1.「東ベルリン」のはずが「西ベルリン」で論文発表

2-4.素数ゼミ

(1)米国の家の庭では日本と違って、リスが遊び男女が水着で日光浴しているのが普通の光景である。ところが数年に1回、セミ(cicada)が大量発生する。
(2)木の幹にびっしり停まっていて、リス(squirrel)も木に登ろうか、躊躇しているぐらいである。このセミを素数ゼミというらしい。素数を教えるゼミナールではない。13年、17年に一回、大量発生するからである。他の生き物と周期が異なるため、競合が起こりにくかったという説もある。
(3)リスが走り回ったり男女の水着姿は微笑ましい光景であるが、セミの大量発生には困ったものである。

素数ゼミ
図2.素数ゼミ

2-5.躾(discipline)が厳しい?

(1)「音声認識装置」を扱っていた時のこと。ある時、契約関係の交渉に行って合意したので、president, vice-presidentと3人で夕食をしました。その後、vice-presidentが家に誘ってくれました。
(2)米国でもかなり大きな家で、町を見渡せる丘にありました。高校生の2人の娘さんがいるのですが、ノックもせずに娘の部屋のドアを開けたので驚きました。姉の部屋は外出して居ませんでした、妹はベッドに座って本を読んでいました。
(3)日本人であればノックをしてから入ると思います。米国は厳しい!
※「音声認識装置」は下記も参照
2.音声認識装置(英語、日本語)

2-6.日本に比べてずさん

(1)以前、米国出張でシリコンバレーにあるホテルに泊まった時のことです。多分、早く着いて午後3時か4時頃だったと思います。
(2)チェックインしてカードキーを受け取り、部屋のドアを開けたところ、、、、
女性の服がずらりとならんで掛かっていました。
(3)驚いて受付の人を連れてきたら、その人もエラク驚いていました。多分、女性は外出していたのでしょう。事なきを得ましたが、もし室内に居たらと思うとゾッとしました。もちろん、違うカードキーを受け取りました。

3.米国生活編など(下)

3-1.仕事の分担が明確

(1)以前米国に滞在している時に若い女性と話をする機会があった。「ある時、電話番の募集があったので、応募することにした。しかし一度も電話が掛かってこなかった」そうである。
(2)アメリカでは「暇でも絶対、読書とか違うことをしてはいけないルール」になっている。非常にboringだったそうである。本当に気の毒。

仕事の分担が明確
図3.仕事の分担が明確

3-2.物を大切にする

(1)米国ではレストランの食事が多いせいか、残った食事を「doggie bag」に入れてもらって、持ち帰るという習慣があります。自分で食べるのですが、見かけ上、犬に食べさせるということでdoggie bagと呼んでいます。
(2)米国の方が、モッタイナイ精神があるように思います。garage saleなど古いものを大事に扱う習慣もあります。

3-3.米国のスーパーでもマニュアル人間がいた

(1)以前、アメリカのOGIS-Internationalに行く機会がありました。続けてオフィスの人と晩御飯を食べるのも、あれなので、ホテルの部屋で一人で食事する事にしました。
(2)近くにスーパーがあったので、ワインとツマミを買いに行きました。レジでアルバイト風の若い男性に「IDを見せて下さい」言われました。「パスポートならある」と言ったら、後ろに並んでいた人が「りっぱなID」だと大笑いしました。
(3)若い時から米国で何回もアルコール類を購入してきましたが、初めての経験でした。
未成年かどうかぐらいわかるやろ。

3-4.米国でも毎晩日本酒

(1)日本酒が好きで今でも毎晩呑んでいます。
(2)単身赴任で米国に住んでいた時も毎晩日本酒を呑んでいました。月桂冠は米国にも工場があったため、アパート近くの酒屋さんには、その一升瓶がならんでいました。
別の用事で酒屋さん(liquor store)に寄って一升瓶が1本しかなかった時は、必ず買って帰りました。
(3)夜一人だと、酒でも呑んでいないとやってられないですよね。テレビを付けても、全部英語だし。

酒好き
図4.酒好き

3-5.うっかりする日米の違い

(1)タクシーから降りてしばらくすると後ろで大声で叫んでいるので、振り返ったら、ドアが開けっ放しであった。そうか、自動ドアでなかった。
(2)日本と米国で「方向指示器とワイパー」が逆になっている。日本にもどって、方向指示を出そうとして、ワイパーを動かしたことが、たびたびあった。
※方向指示器は「Pennsylvania Driver's Manual 1995」によると"turn signals" のようです。

3-6.アクセルとブレーキを間違えたことがある

(1)米国で自動車免許を取得した時のことです。自動車をリースすることになりました。当時は、日本車ブームでものすごい人気で、トヨタの車を選びました。ちなみにアメリカ国産車はポンコツ?でエンストを起こしたりしました(大統領に怒られそう
(2)慣れるために車販売店の営業の人が助手席に乗って、周りを一周しました。戻ってきて、壁の前で停車する時に踏み間違えました。「ゴー」といったので、すぐにブレーキを踏み、間一髪で事故を防ぐことができました。助手席に乗っていたアメリカ人は、非常にびっくりしていました。その後は、無事故です。
(3)「次は自動ブレーキ装備の車に乗り換えよう」と思う、今日この頃です。

4.英語に関すること(上)

4-1.鰻(eel)は食べないが

(1)米国人は特に南部地方でナマズ(catfish)を食べる習慣があります。私は食べなかったのですが、知り合いの(日本人)夫婦が「せっかく米国に住んでいるから食べに行こう」ということで食べに行ったそうです。
(2)壁に"All you can eat. "と書いてあったので、おかしいと思いながらも丸ごと(骨まで)一匹食べたそうです。正しい訳は「食べ放題」。身を持って英語を覚えたようです。御用心。

話題の生き物
図5.話題の生き物

4-2.そもそも「Who are you?」は失礼な表現

(1)日本の某首相が米国クリントン大統領に会った時「How are you?」と言うべきところを、「Who are you? 」と言ってしまった。大統領が驚いて「I'm Hillary's husband.」と答えたら、首相が「Me, too. 」と言ったという噂がある。
(2)無理に英語を使う必要はないと思う。自戒をこめて御用心。

ちょっとした間違いが大変なことに
図6.ちょっとした間違いが大変なことに

4-3.簡単な英語でもアメリカ人は間違う?

(1)以前アメリカ人と話をしていて、私が薬草を「ハーブ(herb)」と発音したら、「アーブだ」と言って修正されました。(hの発音をしない)
(2)ところがこのアメリカ人、名前でHerbという人がいて、ハーブと発音するのに「アーブさん」と言って恥をかいたそうです。

4-4.「否定疑問文や"Do you mind~?" に注意」

(1)レストランで一人食事をしていた時、a wait person に "Don't you need more French fries?" と訊かれて、いらないので "Yes." と答えると、ドサァと置いていかれた。その後、注意するようにしています。
(2)"Do you mind~?" と訊かれたら、通常は "Not at all. " か "No. I don't." と答えます。

4-5.アメリカ人は「ローマ字」が読めない

初めて米国に行った時、アメリカ人は「ローマ字」が読めると思っていました。Masahiroは読めるのですが、 Inuiは「イヌ」とか「イヌク」と言われました。

※この続きは、後の号で行います。

「参考文献」
1.乾昌弘「Global Businessについて」社内資料(2015年)

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

『WEBマガジン』に関しては下記よりお気軽にお問い合わせください。