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「マザー工場システムに学ぼう! グローバルITガバナンスの構築 その1」
2013.04.17 株式会社オージス総研 宗平 順己
グローバル化を進める製造業ではグローバルなITマネジメントの整備において多くの課題に直面しています。この課題の解決策の一つとして,オペレーティングモデルを通じて,ビジネス・アーキテクチャとEAを関係づけられることをこの連載ではご紹介してきました。
ところで,このようなグローバルマネジメント先行事例として,新しいマザー工場のあり方が議論されています。
今回のシリーズでは,マザー工場の機能の変遷を整理したうえで,グローバルITマネジメントの課題と対比させ,マザー工場の展開で得られた知見をグローバルITマネジメントに展開することを試みたいと考えています。
キーワード: マザー工場,ビジネス・アーキテクチャ,ITガバナンス
1 進化するマザー工場
1.1 マザー工場のタイプ
製造業ではそのマーケットのグローバル化に伴い,海外に製造拠点を海外に設置するようになり、その中で日本の工場は海外拠点を支援するマザー工場として位置づけられるようになってきました。
このマザー工場の機能は下記の様に整理されています。
図1 マザー工場の機能の概念[1]
一方,林先生はマザー工場のタイプを以下の5つに分類されています。[2]
(1) | 試作・プロトタイプ型 |
(2) | 高度技術・シミュレーション型 |
(3) | 技術伝承・集中研修型 |
(4) | 最終組立知財強化型 |
(5) | 先端モデル開発,ソリューション型 |
そして、文献1では,各タイプについて,下記のようなキーワードを整理しています。
表1 マザー工場のタイプと特徴
次月号では、このマザー工場のタイプが最近どのように変化してきているのかをご紹介します。
(参考文献)
[1] | 社団法人日本機械工業連合会「平成21年度マザー工場とものづくり競争力に関する調査報告書」,平成22年3月 |
[2] | 林志行,「「マザー工場」戦略」,日本能率協会マネジメントセンター,2009 |
*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。
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