キッチンの商品開発に関するエスノグラフィ調査
顧客名:伊藤忠都市開発様
全体概要
30代~40代の女性4名を対象にエスノグラフィ調査を実施。キッチン利用・家事におけるインサイト、提供価値を考え、ソリューションアイデアを創出。キッチンのハード面、ソフト面について商品化に活かし、さらにマーケティングコミュニケーションにも活用した事例です。
背景
伊藤忠都市開発様の「モット・キッチン」について入居者アンケート、訪問インタビューを実施したところ、「機能面」でいくつかの改善点や自分に合った設備セレクトが難しいなどの課題が明らかになりました。また、ユーザーによって「作業スペース」と「収納」の評価が分かれることもわかりました。これらの課題を解決するためには、キッチンでの作業が人によってどのように違うのかきめ細かく目で追う必要性があるため、今回の調査を実施いたしました。
調査概要
◎調査目的
新「モット・キッチン」の商品開発にむけて、
顧客の理解に基づきコンセプト案のブラッシュアップ、豊富化を行う
◎調査課題
①現行の「モット・キッチン」の改良・改善点を抽出すること
②新「モット・キッチン」のコンセプト開発のためのインサイトと、インサイトに基づく提供価値(コンセプトキーワード:例「毎日キレイ CLEAN」)を導出すること
◎調査対象者
「モット・キッチン」モニターの30~40代女性:4名
キッチンに立つ時間、キッチンへの不満があるか、所有機器の機能、家族構成などの観点から選定
◎調査手法
行動観察...キッチン利用実態や、キッチン関連品の収納実態を把握する
インタビュー...食、住、コミュニケーションなど生活への意識や実態を把握する
インサイトと提供価値
個・層の理解と課題を俯瞰し、都市部のマンション住まいの30代主婦のキッチン・家事についてのインサイト(根本的課題・ニーズ)を導出しました。さらに、インサイトに基づいてモット・キッチンが提供すべき価値についてディスカッションを行いました。
<インサイト(例)>
<提供価値(例)>
アイデアラッシュ~ソリューションの実現
提供価値をターゲットに届けるための、モット・キッチンの改良点についてアイデアラッシュを実施。調査後、伊藤忠都市開発様で実際に商品化されたソリューションとあわせてその一部をご紹介します。
<アイデア>
<ソリューション>
試作品での調理比較による作業効率の効果検証
タカラスタンダード(株)と東京ガス(株)との協業により、新『モット・キッチン』の試作品を製造し、一般的なシステムキッチンとの調理比較(イタリアン4品4人分を同一人物が調理)を実施。調理時間・移動歩数・屈伸回数の減少が確認されました。
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主な資料のトピック
● 調査目的と課題
● エスノグラフィ調査設計手法
● 得られたインサイト
● 商品化のための検証
などをまとめた資料をダウンロードいただけます。
※この記事に掲載されている内容、所属情報(会社名・部署名)は2016年当時のものです。また、予告なく変更される場合がありますので、ご了承ください。