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「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(3)」
株式会社オージス総研

2019年01月号
  • 「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(3)」
株式会社オージス総研   乾 昌弘

1.はじめに

(1)下記のWebマガジンで、ポイントとなるような内容は記述しました。今回は「その他で注意すべき」内容を中心に紹介します。
「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(1)」
「<Global Businessを通して得た>ビジネス英語の知見(2)」
(2)但し、ここで書いた内容が絶対的に正しいかの保証はありませんので、「ああ、そう」と軽い気持ちで読んでいただければと思います。
(3)今回は特に「go & come」「up & down」「Backcasting & Forecasting」を中心に説明します。
文末の「参考文献」も参考にしながら執筆しました。

2.日本語より英語の方が表現が多い場合

2-1.「~する方がよい」

(1)「本シリーズ(1)」で、「~する方がよい。はshouldを使う方がよく、had betterは、かなりきつい表現です」と紹介しました。今回は3通り示します。
(2) "I would …." は、 "I would …, if I were you." の省略形で、遠回しに言っているため、"You should …." より丁寧表現です。従って、"You should …." 抵抗がある人は、 "I would …." を使った方が無難かもしれません。

「~する方がよい」の英語表現
図1.「~する方がよい」の英語表現

2-2.上から目線の英語

一般的に「Could やWould」のような過去形を使うと丁寧な表現になりますが、そうも行かない時もあります。
(1) Nashvilleに住んでいた時、人工知能プロジェクトの関係者を「神戸ステーキ」に招いたことがあった。その店は「曲芸まがいのさばきで焼く」人気店であったため、しばらく店内で順番が来るのを待っていた。
 〇順番が来たので "Let's go." と言ったら、教授が "Dinner is served." と言い直した。
 〇"Let's go." は、そもそも命令形なので、良くないことに気づいた。

(2) 待ち人が来たら「お待ちしておりました」というのが日本語では普通である。
 〇"We've been waiting for you." と言うと「随分待たしたな」という意味が含まれるらしい。 "We've been expecting you." の方がよいらしい。

(3)「○○するのですか?」は、明らかに後者の方がよい。 "Do you want to …?" "Would you like to ….?"

(4) 説明していて相手がわからないような顔をしている時、"Do you understand?" は上から目線で、 "Are you with me?" の方がよいらしい。

(5)会議などで、"Does it make sense?" (道理にかなっているでしょう?)は、上から目線なので使わない傾向にあるらしい。「あなたはどう思う?」みたいな "What ~ ?" で始まる文が好まれるらしい。

上から目線の英語
図2.上から目線の英語

2-3.その他

(1) "like"は「単に好き」ということで "prefer"は「比較的好き」になる。従って、比較級の形を取らない。「than」ではなく「to」を使う。
(2)「opportunity」はよい機会という意味で「chance」は偶然という意味。例えば、「a good chance of shower」は、雨の確率が高いという意味です。
(3)「恥ずかしい」という意味の表現は少なくとも3つあり、ややこしい。「ashamed」(罪悪感を覚えること)例えば「Shame on you.」(みっともないぞ)。「embarrassed」(困る、極まりが悪い)「shy」(恥ずかしがり屋)。
(4)「It couldn't be better.」は「It is the best.」より感情が籠っているように思う。
(5)「monitor」は単なる監視「surveillance」は上から監視という意味が含まれる。

上から監視の英語
図3.上から監視の英語

3.日本語との意味の違い

3-1.「go & come」

(1) これは有名な例があります。
お母さんが "Dinner is ready." と言うと、子供が "I'm coming." と答えます。
もし "I'm going." と言うと "Where are you going? と訊かれます。

(2)日本語と違って、話題に近づくか遠ざかるかによって使い分けをします。
Would you like to come to the movie with us?
I will come to your office tomorrow morning.

3-2.「up & down」

(1)アメリカ人と話をしていると "go to ~" "go back to ~" と言うところを "go down to ~" go down back to ~" と言う傾向にあることがわかりました。"down" というのは、話題から遠ざかっていく時に用います。
(2)" up and down" は「行ったり来たり」という意味でも用いられます。
※下記も参照のこと。

話題に近づくか、遠ざかるか
図4.話題に近づくか、遠ざかるか

4.「Backcasting & Forecasting」

4-1.Castとは

まずCastは「釣り糸を投げる、配役を割り振る、鋳造する」などの意味がありますが、共通するのは「よく考えて対象に向けて物を放つ」ということです。

4-2.Forecasting

(1)Forecastは予測という意味で、「weather forecast」が代表的な表現です。
(2)今の状況から順番に将来を予測していきます。

4-3.Backcasting

(1)将来の目標を先に決めてから、逆に中間目標を決めていきます。デザイン思考でもこの手法が取り入られています。
(2)財団法人に出向中のことです。経産省からの委託で「長期エネルギービジョン(2100 年までのロードマップ)」を作成することになり、私は運輸部門の事務局として参加しました。世界の資源制約や環境制約を仮定して、2100 年に必要な技術スペックを決め「Backcasting」でロードマップを作成しました。
ソフトウェア産業に携わるものにすれば、2100 年など夢物語です。IT 関係では、5 年先のロードマップを作るのがせいぜいだと思います。

※若いときは将来目標をまず決めて、Backcastingで「これからやるべきこと」を決めるが、年配になると「今何ができるか」を考えてから、Forecastingでこれからのことを考える。

「CAST」よく考えて対象に向けて物を放つ
図5.「CAST」よく考えて対象に向けて物を放つ

「余談」

1.「夏井いつき先生」の何がすごいのか?

(1)番組「プレバト!!」が非常に人気である。その要因が夏井いつき先生の「俳句教室」おかげで俳句ブームになっているらしい。俳句をまったくやらない私も必ず観るようにしています。
(2)新聞によると「まったく俳句に興味のなかった老人が、番組が始まると観ながら一生懸命にメモを取っている」そうです。
(3)番組総合演出の方が「俳句って感覚的なものだと思っていた。でも、思った以上に論理的だった」旨、言われているようです。
(4)英語も感覚的ではなく「楽しく、論理的に」理解した方がよさそうに思います。

勉強、トレーニングは論理的に
図6.勉強、トレーニングは論理的に


「参考文献」
1.井上逸兵講師、番組「おもてなしの基礎英語」Eテレ、2018年
2.大西泰斗講師、ルース・マリー・ジャーマン、番組「仕事の基礎英語」Eテレ、2013年度~2016年度

表1.第1回から第3回の掲載のまとめ
第1回から第3回の掲載のまとめ

*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。

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