テンプレートに頼らずに業務フロー図の作成ができるツールとは

業務フロー図を作成したいけれど、テンプレートがないと始められない―そんな悩みはありませんか?本記事では、テンプレートに頼らず、誰でも簡単に業務フロー図を描ける方法と、実務に役立つ無償ツールをご紹介します。

業務フロー図は"テンプレートがなければ作れない"と思っていませんか?
業務改善、マニュアル作成、引き継ぎなど、日常業務の中で「業務フロー図を作ってほしい」と依頼されることは珍しくありません。
ところが、実際に描こうとすると「テンプレートがないと難しい」「白紙から作るのは無理だ」と感じる方が多いのではないでしょうか。

確かに、業務フロー図はプロセスの流れや分岐、関係者の役割などを正確に表現する必要があるため、構造が不明確なまま作図を始めるのはハードルが高く感じられます。
そのため、「業務フローテンプレート」で検索する方が多く、Google検索の関連キーワードやサジェストにも頻繁に登場しています(2025年6月時点、Google検索調査)。

しかし、テンプレートはあくまで"補助的な道具"にすぎず、必ずしも必要不可欠なものではありません。
むしろ、自社独自の業務やプロセスにフィットした業務フローを描こうとする場合、既存テンプレートでは逆に表現しきれないこともあります。

そこで注目したいのが、「テンプレートに頼らず、誰でも簡単に業務フロー図を作成できる仕組み」です。
本記事では、テンプレートがなくても業務フロー図を迷わず描ける手法と、それをサポートするツールについて詳しく紹介していきます。

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よくある課題 : 業務フロー図の作成が進まない理由

1.白紙だと何から始めればいいかわからない

業務フロー図の作成を担当したものの、まず「どの業務から着手すべきか」「どこまで細かく描くべきか」といった初期の段階で迷うケースが多くあります。
加えて、何もない白紙の状態から図形を配置しようとすると、業務全体の流れや関係者の整理ができていないまま手を動かすことになり、作業が止まってしまうこともしばしばあります。

これは業務を把握する力と、表現する手段とが両方求められるため、慣れていない人ほど「心理的なハードル」が高くなるのが原因です。

2.図のルールや構成がわからず、見栄えが整わない

業務フロー図には、「スイムレーン」や「分岐記号」など、ある程度の表記ルールがあります。
これらを独学で理解して正しく適用するのは簡単ではなく、フローの順序が混乱したり、矢印の方向がバラバラになったりすることもあります。

その結果、関係者に確認を取ろうとしても「読みにくい」「わかりづらい」と言われてしまい、やる気をなくすという悪循環に陥るケースも見られます。

3.Excelやパワーポイントでは作図が面倒

多くの現場で使用されているExcelやPowerPointにも、図形を使って業務フロー図を作成する機能はあります。
しかし、これらのツールは本来フロー図専用ではないため、図形の整列や線の接続、全体のバランス調整に多くの手間がかかります。

スイムレーンの調整や、矢印の向き合わせなど、細かなレイアウト作業が多く発生し、本来の目的である「業務の整理・見える化」よりも、作業自体に労力を奪われてしまうのです。

4.作成した図が「伝わらない」

もっとも大きな課題が「せっかく作ったのに、相手に伝わらない」ということです。
業務フロー図は、自分だけが理解できるものでなく、上司や他部署メンバー、場合によっては外部パートナーにも「共通理解」をもたらすことが求められます。

ところが、図の構成が曖昧だったり、記号の使い方が不統一だったりすると、意図が正しく伝わらず、逆に誤解を招いてしまうことがあります。

テンプレートがなくても、業務フロー図は描ける

汎用テンプレートの限界

テンプレートは「典型的な業務プロセス」を想定して作成されているため、自社特有の処理や例外、役割分担をそのまま反映することが難しい場合があります。
たとえば、見積依頼→見積作成→承認→送付というフローがテンプレートにあるとしても、自社の業務では「見積の事前レビュー」や「一時保存処理」が含まれていると、それだけでテンプレートの構成が合わなくなることがあります。

こうした場合、テンプレートを無理に使おうとすると「手直しが多くなり、逆に手間になる」「構造が合わないため、かえってわかりにくくなる」といった本末転倒な結果につながりかねません。

本質は「業務の構造を整理する力」

業務フロー図を作る本来の目的は、業務の全体像や手順をわかりやすく整理・共有することです。
この目的を達成するために重要なのは、テンプレートではなく「業務の流れを把握し、構造的に表現する力」と、それを支える適切な作図環境です。
  • 登場人物(部門・担当者)を明確にする
  • 処理の手順や分岐条件を洗い出す
  • 一連の流れに沿って整理し、誰が何をしているかを視覚化する
  • これらを踏まえれば、テンプレートがなくても十分に業務フロー図は作成できます。

「描き方がわかる」「構造を支援してくれる」ツールがあれば大丈夫

すべてをゼロから考えて図にするのは、初めての人にとっては不安な作業です。
そこで大きな助けになるのが、テンプレートではなく、描くための「枠組み」や「表現形式」が整ったツールの活用です。

たとえば、UMLアクティビティ図のように標準化された表記に対応しているツールを使えば、以下のような効果が期待できます。
  • 表現ルールに迷わず、誰にでも伝わる図が描ける
  • 各図形の意味が明確なため、構造が整理しやすい
  • 分岐や繰り返しなどの表現がしやすい

このようなツールは、「テンプレートなしでも描ける」ことを前提に設計されているため、業務の内容にあわせて柔軟に設計・改善していくうえでも非常に有効です。

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テンプレート不要で描ける!業務フロー図の作成ステップ

ステップ1 : 対象業務を洗い出す

まずは、どの業務をフロー図にするかを明確にします。
「受注処理」や「見積作成」「問い合わせ対応」など、具体的な業務単位で考えるとよいでしょう。
曖昧なまま始めると、途中でスコープがぶれてしまい、図が複雑になってしまいます。
ポイント:
  • 部門をまたぐ業務は、全体像をつかむところからスタート
  • 単一部門でも、例外や分岐が多い業務は先に整理しておく

ステップ2 : 担当者ごとにレーンを分ける(スイムレーン)

スイムレーンとは、フロー図に「誰が実行するか」を示す枠(横または縦の区切り)のことです。
これを設定することで、「どの処理をどの担当者・部門が行っているか」が一目でわかるようになります。
例 :
  • 顧客対応部門/営業部門/管理部門の3つに分けて表示
  • システム処理と人手作業を別レーンにすることも可能
  • スイムレーンを使うメリット :
  • 作業の責任範囲が明確になる
  • 業務の属人化や重複を見つけやすい

ステップ3 : 手順と分岐を整理する

業務の開始から終了まで、順番に「処理内容」「判断ポイント(条件分岐)」を整理します。
この段階で、口頭で行っている業務や暗黙のルールを可視化することが大切です。
ポイント :
  • 「○○をチェックする」「承認を取る」といった判断処理は、ダイヤ型で表現
  • 条件によって進む処理が異なる場合は、それぞれのパターンを明示

ステップ4 : 図として視覚化し、流れを整える

業務の構造が整理できたら、いよいよ図に落とし込みます。
フロー図作成ツールを使って、処理順に図形を配置し、矢印で接続していきす。
注意点 :
  • 左から右、上から下など、流れが読みやすい方向を意識
  • 処理・判断・開始/終了など、図形の種類に意味を持たせる
  • 同じ粒度(作業単位)で図形を描くことで、全体の統一感を保つ

ステップ5 : チームでレビューし、精度を高める

図が完成したら、実際の業務関係者と確認します。
自分では正確に表現したつもりでも、現場から見ると「処理が抜けている」「実際と違う」ことはよくあります。
レビュー時のチェック項目 :
  • 表現に漏れや重複がないか
  • 分岐条件が現実に即しているか
  • 誰が見てもわかりやすいか(用語や図形の統一)

テンプレート不要でも簡単に描ける!おすすめの業務フロー作成ツール

ここでは、業務フロー図作成におけるよくある課題を踏まえ、それを解決できるツールとして「業務フロー作成ツール(Activity Diagram Drawing Tool)」をご紹介します。

業務フロー図作成の「よくある課題」をどう解決するか

業務フロー図を描くうえで、多くの担当者が直面するのが以下の課題です。
  • 【課題1】白紙だと手が止まる
     → 「処理」や「判断」などの図形を選択しながら配置するため、構成を自然に整理できる
  • 【課題2】見た目が整わない、図形がバラバラになる
     → ツール側で図形の配置や接続線の整列が補助されるため、図の見た目が整いやすい
  • 【課題3】表現が属人的で、伝わりにくい
     → UMLアクティビティ図に準拠しているため、業務の可視化における表現ルールが統一され、第三者にも伝わりやすい
  • 【課題4】ツールの導入が面倒/ITスキルに不安がある
     → Excelアドオンとして動作するため、特別なアプリのインストールや学習は不要。普段使っているExcel上で直感的に操作可能
このように、業務フロー作成ツールが「構造の理解」「図の整形」「表現の統一化」など、テンプレートに代わる"描きやすさ"を実現してくれるのです。

操作がシンプルで誰でも使える、Excelアドイン型ツール

「業務フロー作成ツール(Activity Diagram Drawing Tool)」は、オージス総研が無償で提供している業務フロー作成支援ツールです。
Excelにアドインとして組み込んで利用でき、操作に特別な知識は必要ありません。
主な特長は以下の通りです。
  • Excel上で動作
     → 業務で日常的に使われているExcelで作図できるため、導入・教育コストが不要です。
  • 業務担当者の視点で設計された操作体系
     → 専門のシステムエンジニアでなくても、処理の順序や分岐を視覚的に配置できます。
  • スイムレーン表現に対応
     → 複数の部門・担当者間の処理分担を明確に表現可能。業務の流れと責任範囲の可視化に役立ちます。
  • UMLアクティビティ図に準拠
     → 業務可視化・標準化・後続工程への連携にも有効です。システム開発やRPAなどへの活用も視野に入ります。
  • テンプレートは収録していないが、「描きやすい構造」を提供
     → ルール化された図形配置や業務表現のガイドにより、テンプレートがなくても業務を自然に可視化できます。

【無償ダウンロードはこちら】今すぐフロー図作成を始めよう

「業務フロー図の作成は難しい」と感じていた方にこそ、このツールはおすすめです。

テンプレートがなくても、手順に従って進めることで、誰でも業務を図として可視化できます。
  • 「Excelで作れるからハードルが低い」
  • 「見た目が整いやすく、関係者への説明にも使える」
  • 「テンプレートでは表現しきれなかった自社業務にも対応できる」

まとめ : 業務フロー図は、"テンプレートなし"でも始められる

業務の可視化や改善を進めるうえで、業務フロー図は欠かせないツールです。
一方で、「テンプレートがないと描けない」「作図スキルに自信がない」といった理由から、作成が進まないケースも少なくありません。

しかし、この記事でご紹介してきたとおり、業務フロー図はテンプレートがなくても描くことができます
むしろ、テンプレートに依存しないことで、自社独自の業務に柔軟に対応したフロー図を構築できるメリットもあります。

ポイントは以下の3点です :
  1. 構造化された描き方の手順を知ること
     → 白紙からでも、業務を分解しながら順序立てて図にする方法がわかれば、誰でも描けます。
  2. 表現ルールに従って描ける環境を整えること
     → UMLアクティビティ図など、一定のルールに基づいた作図で、他人にも伝わりやすい図が作成可能です。
  3. ツールの力を借りること
     → 操作が簡単で、構造を補助してくれる作図ツールを活用すれば、「図を整える手間」や「表現の迷い」を最小限に抑えられます。
そのためには、テンプレートに代わる"描きやすさ"を実現してくれるツールの導入が有効です。
今回ご紹介した「業務フロー作成ツール(Activity Diagram Drawing Tool)」は、まさにその一助となる存在です。
  • Excel上で使える
  • 無償でダウンロードできる
  • スイムレーンや分岐など業務フロー表現に対応
  • テンプレートなしでも、業務構造をきれいに可視化可能

テンプレートに頼らず、自分の手で業務を見える化する体験を、ぜひこのツールで始めてみてください。

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2025年7月28日公開
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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