WEBマガジン
「ユーザーの行動や体験を意識したSEOへ」
2017.02.21 株式会社オージス総研 松井 隆昌
図1.「図表7-2-1-1 情報通信端末の世帯保有率の推移」
(出典)総務省「平成26年通信利用動向調査」
■お店を出していたり、事務所がある場合は「Googleマイビジネス」に登録を!
Googleマイビジネスに登録していると、「エリア名 スポーツジム」で検索すると下図のように検索結果として表示されます。
住所だけでなく営業時間や訪問数の多い時間帯、店舗内の写真などを掲載することができ、スポーツジムを検討している人にアピールすることができます。
図2.検索結果 例1
お店を運営している企業やオーナーの方はGooleマイビジネスを登録しておくべきです。
■(映画などの)レビューやレシピなどの情報提供をしているなら構造化データの設定を!
構造化データを利用することで、Googleはそのページの内容を理解しやすくなり、検索結果に反映することができます。
レシピ情報を提供しているサイトであれば、材料や分量、カロリー、調理時間などを構造化データ化することで下図のように検索結果へと反映することができます。
図3.検索結果 例2
レシピ情報や飲食店、映画などのレビューを紹介しているサイトを運用している場合は構造化データを取り入れるべきです。
■定期的な情報提供をしているならAMP対応を!
AMP(Accelerated Mobile Pages)とはGoogleとTwitterで共同開発した、スマートフォンなどのモバイル端末でWEBページを高速表示するためのプロジェクトおよびフレームワークのことを言います。
このフレームワークを取り入れることでWEBページの表示スピードが早くなります。
図4.検索結果 例3
定期的にコンテンツ提供をしているサイト(ニュースサイト等)はAMP対応することで、ユーザーのページ離脱を減らすことができます。
■SEOからSXOへ。ユーザーに最適な検索体験を!
これまでこうした作業はGoogleのエンジニアがコードを修正していましたが、RankBrainが自動で修正し、精度の高い検索結果を表示できるようにしています。
機械学習によりGoogle検索の精度があがることで、「全ユーザーの検索クエリを個々に対応するアルゴリズム」から「各ユーザーごとの検索クエリに対応するアルゴリズム」へと変化しつつあります。検索エンジンに上位表示させるためのページづくりをするのではなく、検索から訪れたユーザーがそのサイトでどのような体験(満足・解決)をするかが大切になってきます。そうした検索を通してユーザー体験を最適化していくことをSXO(Seach Experience Optimization)といいます。
- ユーザビリティ(Usability)
ユーザー体験の向上やコンバージョンにつなげるために、ページの表示スピードを早めたり、モバイル対応したりして、どのようなシチュエーションでも最適なコンテンツ提供が重要になります。 - レリバンス/適合性(Relevance)
ユーザーの検索意図を理解してコンテンツを提供することが重要になります。 - オーソリティ(Authority)
ユーザビリティを高めて、ユーザーの検索意図を捉えたコンテンツを展開したあとに、自然とリンクが集まる(リンクしたくなる)ことが重要になります。
出典・参考文献
1. | 総務省「平成26年通信利用動向調査」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html |
2. | Googleマイビジネス https://www.google.co.jp/business/ |
3. | セマンティックWebとは - IT用語辞典 http://e-words.jp/w/セマンティックWeb.html |
4. | AMPとは | SEO用語集:意味/解説/SEO効果など [SEO HACKS] https://www.seohacks.net/basic/terms/amp/ |
5. | Google: RankBrain | Search Engine Land http://searchengineland.com/library/google/google-rankbrain |
6. | What Is Google RankBrain And Why Does It Matter? http://www.forbes.com/sites/jaysondemers/2015/11/12/what-is-google-rankbrain-and-why-does-it-matter |
7. | From SEO To SXO: Search Experience Optimization http://searchengineland.com/seo-sxo-search-experience-optimization-223812 |
8. | 2017年のSEOは「SXO」へと進化する http://webuma.net/sxo |
*本Webマガジンの内容は執筆者個人の見解に基づいており、株式会社オージス総研およびさくら情報システム株式会社、株式会社宇部情報システムのいずれの見解を示すものでもありません。
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