メールによるランサムウェアの感染手口や対策をわかりやすく解説

目次

メールは現代のビジネスコミュニケーションにおいて不可欠なツールです。
その利便性と同時にランサムウェアなどのマルウェアの感染リスクも増加しており、感染すれば、大切なデータやシステムが攻撃され、被害や損害を受けることになります。
今回は、メールを介したランサムウェアの感染手口や対策について詳しく解説していきます。

ランサムウェアとは

ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を掛け合わせた造語で、マルウェアの一種であり、コンピュータシステムやネットワークへ攻撃を行います。

メールの添付ファイルを開いたり、怪しいウェブサイトを訪れたりすることで感染することが多く、 感染すると、個人のデータや企業の重要なデータを暗号化し、復号化キーの提供を要求します。このキーを入手するために身代金(ランサム)の支払いを要求してくるのが特徴です。

しかし、ランサムウェアの身代金の支払いをしたとしても、復号化キーを確実に受け取れる保証はありません。また、復号化キーを入手できたとしてもランサムウェアを完全に除去できることが保証されたわけでもありません。再びランサムウェアに感染する恐れや機密情報や個人情報をインターネット上に流出させられる可能性もあります。

ランサムウェアの脅威について

ランサムウェアによる被害は、個人や企業にとって深刻なものとなることがあり、データの喪失やシステムダウンによるビジネスの中断、顧客情報の漏洩などが起こる可能性があります。

2025年9月には、大手飲料メーカーが大規模なランサムウェア攻撃を受けました。グループ内のネットワーク機器の脆弱性を突いて侵入され、複数のサーバーやパソコンのデータが暗号化されました。この結果、同社の生産や物流システムが広範囲に停止し、業務に大きな影響が出ました。
この事例は、ランサムウェア攻撃がいかに巧妙で企業の重要なシステムに深刻な影響を与えるかを示しており、日頃からの多層的なセキュリティ対策と迅速な対応体制の重要性を改めて浮き彫りにしました。

2026年に情報処理推進機構(IPA)から発表された「情報セキュリティ10大脅威 2026」の「組織」において、「ランサム攻撃による被害」が2016年から11年連続で選出され、6年連続の1位となりました。この結果からも、ランサムウェアがいかに深刻な脅威として注目されているかがわかります。

参考サイト(外部サイト):
独立行政法人法人 情報処理推進機構(IPA) - 情報セキュリティ10大脅威 2026
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2026.html

近年では、データを暗号化するだけでなく、あらかじめ盗み出した機密情報や個人情報を「公開する」と脅して、二重に金銭を要求する「二重脅迫(Double Extortion)」型の手法にシフトしています。この方法により、たとえバックアップからデータを復元できても、機密情報や個人情報がインターネット上に流出という重大な被害が残るため、企業はより厳しい対応を強いられます。

メールによるランサムウェア感染手口

①フィッシングメールによる感染

フィッシングメールは、実在する人物や企業、サービスを装った詐欺メールの一種で、正規のメールと見分けがつきにくくなっています。また、フィッシングメールは緊急性を強調し、時間制限や重要な情報の案内を示すことで、不用意なクリックや情報提供を促します。さらに、フィッシングメールには、不審なリンクや添付ファイルが含まれることがあり、これらを開くと、ランサムウェアがダウンロードされ感染します。

②添付ファイルによる感染

添付ファイルを利用したランサムウェア感染は、巧妙な手法が用いられており、WordやExcel文書、PDFファイルなどの添付ファイルを開くと、マクロやスクリプトが実行されてランサムウェアに感染します。また、zipなどの圧縮ファイルにランサムウェアが隠されており、解凍することで感染することもあります。これらの手法は、不用意に添付ファイルを開いたり実行したりすることで感染します。

③リンクを含むメールによる感染

実在する人物や企業、サービスを装って送られたメールのリンクURLをクリックすると、ダウンロードボタンやプログラムの実行を促す内容が表示されて、不用意に従うと、ランサムウェアに感染します。実在する人物や企業、サービスを装うことで安心感を与え、リンクURLのクリックへと誘導します。

メールに対するランサムウェアの対策

ランサムウェアは、金銭的な損失や情報の漏洩といった社会的信頼の面で深刻な被害をもたらす恐ろしい存在です。
では、被害を未然に防ぐためにはどのような対策をすればよいのでしょうか。

①不審なメールやウェブサイトを開かない

不審なメールの添付ファイルを開いたり、メール本文に記載されたリンクをクリックしたりすることによって感染する可能性があります。
実在する人物や企業、サービスを装ったメールだと、ウイルス対策ソフトなどでも検知が難しい場合があります。メールの送信者、本文、添付ファイルのファイル名などを必ず確認して、心当たりがない場合や不自然な点がある場合は、ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりしないよう注意してください。

②OSやソフトウェアを最新の状態にする

OSやソフトウェアを最新バージョンにアップデートして、常に最新の状態を保つようにしましょう。

③データの定期的なバックアップをとる

ランサムウェアの感染に備えて、定期的にデータのバックアップをとっておくことも重要です。ランサムウェアに感染すると、データが暗号化されたりロックされたりして、データを見ることができなくなるため、バックアップからデータを復旧できるようにしておくのがよいでしょう。

④ウイルス対策ソフトを導入する

ウイルス対策ソフトを導入して、コンピュータやデータを保護するようにしましょう。
ランサムウェアなどの感染につながるファイルが検知された場合にランサムウェアへの感染を未然に防ぐことができます。また、ウイルス対策ソフトを常に最新バージョンにしておくことも重要です。

⑤ファイル転送サービスを導入する

メールに対する対策の一つとして、ファイル転送サービスの利用も有効です。
ファイル転送サービスは、セキュリティを強化し、ファイルの安全な送信と受信を提供します。

  • ・暗号化された通信
  • ファイル転送サービスは、SSL/TLSプロトコルを使用して通信を暗号化するため、データの安全性が確保されます。メールに比べてより安全な環境でファイルを送受信できます。
  • ・ファイル容量の制限解消
  • メールの添付ファイル容量には制限がありますが、ファイル転送サービスでは大容量のファイルも簡単に送信できます。重要なファイルを別のサービスで送信することで、メールの容量制限の問題を解消します。
  • ・統制されたアクセス権
  • ファイル転送サービスでは、送信者が受信者のアクセス権を制御できるため、必要な人だけがファイルにアクセスできます。機密性の高い情報を適切な相手に送信することができます。
  • ・ログの記録と追跡
  • ファイル転送サービスでは、送信と受信の履歴が記録されます。これにより、ファイルの送信元や受信先、アクセスログを追跡できるため、セキュリティ上のトラブルや問題の解決に役立ちます。

まとめ

ランサムウェアは絶えず進化し、新たな手法や脅威が現れることが予想されます。
しかし、不審なウェブサイトへのアクセスを避けたり、怪しい添付ファイルを開かないなどの基本的な対策を取ることで、感染被害を防ぐことができます。
重要なのは、自身が感染するだけでなく、他の人にも感染を広げる二次被害のリスクを抑えることです。
そのため、常にセキュリティ意識を高めておくことが重要です。


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2023年9月13日公開
2026年2月12日更新
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