エスノグラフィー

エスノグラフィーとは

「エスノグラフィー」とは、元々文化人類学や社会学において、異文化の中に長期間入り込んで実施するフィールドワークの結果をまとめた『民俗誌』のことを指します。


転じて、ビジネスでは「エスノグラフィー調査」「エスノグラフィック調査」と呼ばれ、短期間対象者の生活に入り込み、実際の生活者がどのように暮らしているか、生活世界の包括的な理解をすることで価値観を理解する調査を指します。

エスノグラフィーの特長

  • 文脈情報が得られ、ユーザーの深い理解に繋がる
  • 対象者の行動や生活パターンなどだけでなく、愛用している物や普段目にしている物、身の回りの物を使う前後に何をしているかといった文脈情報を包括的に収集することができ、ユーザーを深く理解するのに有効です。

  • その時その場でしか得られない情報が得られる
  • 対象者の生活に入り込むと、目に入る情報や耳に入る情報など、非言語情報を含むその場でしか得られない情報が数多くあります。それらが対象者に影響している場合もあり、生活に入り込むことでそういった情報を得ることができます。

  • 生活者視点になることで初めて得られる仮説がある
  • サービス開発をしているとどうしても提供者側の視点で考えがちですが、実際にサービスを利用している生活者の自宅に行き、生活者の視点になることで初めて気がつくことがあります。

エスノグラフィーの流れ

調査設計

何を明らかにしたいのか、収集したい情報は何で、何を尋ねるのかを組み立てます。

リクルーティング

対象者を選定します

エスノグラフィー調査

調査設計に基づき、調査を実施します。

レポーティング

調査結果に基づいて目的に対して、回答がどう解釈できるか分析を行います。


エスノグラフィーに関する研修

エスノグラフィーを行う上で大切なのは、いかに相手の生活に上手く入り込むか、ということです。そのためには相手に心を開いてもらうことが非常に重要になります。以下の研修を通じて、エスノグラフィーにおけるマインドを身に付けてください。

他の調査手法

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「行動観察」を活用したコンサルティング

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