第3回 (前編)「自動音声電話によるバス乗車支援サービス」~スマートシティにおける高速開発アプローチ~

第2回では、「NooS City」アプリのユースケース「バスのリアルタイムルート変更」について紹介しました。第3回では、VANTIQの生産性の高さやローコード開発といった特徴を説明します。さらに第3回は前編と後編に分けて、「NooS City」アプリに新たなユースケース「自動音声電話によるバス乗車支援」を追加します。前編の今回は、ユースケースの要件および基本シナリオ、システム構成について説明します。

「バス乗車支援ユースケース」の要件

乗車予定のバスが停留所に到着する5分前に、お客様のスマートフォンに連絡します。以下に具体的な要件を記載します。

  • お客様は、乗車予定(お客様がいつ、どのバス停から乗車するか)を事前に「NooS City」アプリに登録する。
  • 「NooS City」アプリは、バスのGPS情報を基に、バスが何分後に停留所に到着するかを判断する。
  • 「NooS City」アプリは、バスが5分後に停留所に到着すると判断したら、バスが間もなく到着することをお客様に連絡する。
  • お客様への連絡手段は、お年寄りなどメール等に詳しくない可能性を考え、電話とする。
  • お客様に対する電話は、システムが自動で行う。その際、お客様の予約内容に応じた自動音声を流す。
  • お客様に対する電話連絡状況を、ダッシュボードで可視化する。

「バス乗車支援ユースケース」の基本シナリオ

次に、「バス乗車支援ユースケース」の基本シナリオを説明します。

  • バスのお客様である鈴木さんは、8時20分に「大崎ビル前」バス停から乗車する予定です。
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  • 「NooS City」アプリは、バスのGPS情報を受け取ったタイミングで、何分後に「大崎ビル前」バス停に到着するかを判断します。到着5分前になったら、「NooS City」アプリは鈴木さんのスマートフォンに電話を掛けます。あわせて、ダッシュボードに電話連絡中であることを表示します。
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  • 鈴木さんが電話に出ると、バスが間もなく到着することが自動音声で流れます。鈴木さんが自動音声を確認し電話を切断した時点で、ダッシュボードに電話連絡済みであることを表示します。
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「バス乗車支援ユースケース」のシステム構成

以下は「バス乗車支援ユースケース」のシステム構成図です。

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バス会社は、バスのGPS情報を「交通機関位置情報サービス」に連携します。「交通機関位置情報サービス」は、GPS情報をデータ管理基盤であるFIWAREに連携します。「交通機関位置情報サービス」はVANTIQで構築します。
「乗車予定連絡サービス」は、GPS情報をFIWAREから受け取り、どのお客様に電話連絡するかを判断します。「乗車予定連絡サービス」もVANTIQで構築します。

お客様へ自動的に電話を掛ける(架電する)処理は、AWS上に構築した「自動架電基盤」で行います。「自動架電基盤」はAmazon Connect(外部サイト)で実現します。「乗車予定連絡サービス」は、電話連絡が必要なお客様の情報(自動架電要求)を「自動架電基盤」に連携します。またお客様が電話を切断した時点で、「自動架電基盤」から「乗車予定連絡サービス」に架電終了通知を行います。

次回予告

第3回前編では、NooS Cityに追加するユースケース「自動音声電話によるバス乗車支援」について、要件および基本シナリオ、システム構成を説明しました。後編では、VANTIQ上に構築する「乗車予定連絡サービス」と、AWS上に構築する「自動架電基盤」について、詳細を説明します。

2023年10月26日公開
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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