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インタビュー

しきるソフトウェアコンテスト優勝者インタビュー

これからもユーザーの事を考えて面白いものを作っていきたい
2023年1月25日
チーム「num」
チーム「num」
和歌山大学大学院 上野 友裕さん、中村 鴻成さん、諸麦 克紀さん

昨年11月9日に開催したオージス総研主催のソフトウェアアイデアコンテスト第13回 OSCA(OGIS-RI Software Challenge Award) 「しきるソフトウェアコンテスト」で最優秀賞を受賞された「num」チームへのインタビューをお届けします。
(画像は本選発表資料をもとに加工)

インタビュアー:木村 めぐみ
(編集:木村 めぐみ)

自己紹介 大学での研究内容

numチーム
チームの皆さん(写真提供:numチーム)

(インタビューは本選後の12月某日オンラインで実施しました。)

-- num(ナム)チームの皆さん、あらためまして最優秀賞のご受賞おめでとうございます。本日はインタビューの機会をいただきありがとうございます。まず最初にお一人ずつ大学での研究内容など教えていただけますか。

上野さん

上野- 大学院修士1年の上野 友裕です。和歌山大学大学院 システム工学研究科 知的モデリングクラスタというところに所属しています。研究内容は、ディープラーニングを使って顔の目や鼻、口などの部位の配置がどのようになったときにどういう印象を受けるか、というところを分析しています。

諸麦さん

諸麦- 大学院修士2年の諸麦 克紀です。同じく和歌山大学大学院 システム工学研究科 知的モデリングクラスタに所属しています。研究としては、上野君と少し似ているのですが、AIのディープラーニングといわれる領域の深層生成モデルという、画像をAIで出力する技術があるのですが、それを使って眼鏡のデザインをAIが生成するということを中心に研究してます。

-- 眼鏡のデザインですか。

諸麦- はい。例えば、スポーティーな眼鏡とか、シンプルな眼鏡などと入力すると、その印象に合った眼鏡のデザインを出力するシステムの研究です。

中村さん

中村- 同じく和歌山大学大学院のシステム工学研究科 知的モデリングクラスタに所属しております修士2年の中村 鴻成です。研究内容は、ラフ集合というデータマイニング手法がありまして、その課題を解決した、新しいデータマイニングシステムを提案、開発してます。

-- ラフ集合というのはどういうものなのでしょうか。

中村- 対象について粗く、ラフに記述する分析手法と言われています。例えば、自分の他に知らない人がいたときに、自分の特徴を表す一番粗く簡単な特徴、例えば眼鏡をかけていて口にほくろがあるといった特徴の組み合わせを求めることができる分析手法になります。

-- なるほど、ありがとうございます。皆さんは同じ研究室にいらっしゃるのでしょうか。

中村- はい、同じです。デザインシステム計画研究室 という研究室に所属しています。

-- 皆さんが研究されている内容がデザインシステム計画というものなのでしょうか。

上野- そうですね、デザインというと直感的でセンスみたいなものだと思われがちですが、デザインをコンピューターの力を使って論理的に行うためにはどうすればいいか、というところについて研究しています。

優勝したいという気持ちで応募した

-- ここからはコンテストについてお話を伺います。まず、コンテストに応募されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

諸麦- 個人的な話になりますが、2019年のコンテストで優勝した泉さんは僕たちの同級生なんです。その次の年に優勝したのが僕たちの研究室の先輩に当たる北村さんと北中さんでした。オージス総研のコンテストに応募することは文化として根付いている感覚はあったのですが、その中で同級生が3回生で一人で優勝したり、先輩が優勝したりするのを間近で見て、自分も絶対優勝したいなという気持ちがありました。1回応募したことはあるのですが通過しなかったので。

上野- 僕も2年前、3回生のときに「一度だけつかえる」のテーマで同級生と応募したのですが2次審査で落ちてしまいました。今回、優勝したいなというところもあって、仲間に加えていただきました。

中村- 学部のときから周りがコンテストに出る雰囲気になっていたと思います。

-- そのようなそれぞれ優勝したいお気持ちがあって、自然と今回のメンバーが集まったのでしょうか。

諸麦- 同じ研究室かつ、院生1年生と2年生、というのが集まったきっかけです。また、研究室の机が3人で1列なのですが、僕たち3人が1列で研究室の一番奥にいるんです。結構コミュニケーションが取りやすい場所にいて、コンテストを誰とやりたいか、となったときはこの研究室だろうと思っていました。

アイデア出しはMiroで共有

-- コンテストの応募に向けてどのように進められたのか教えていただけますか。

上野- グループワークをどのように進めたのかまとめてきましたので、それをお見せしながら話していきたいと思います。

-- ありがとうございます!

グループワークの進め方
インタビューで見せていただいたグループワークの進め方の図(画像提供:numチーム)

上野- 基本的にはオンラインホワイトボードツールのMiro1というツールを使って、3人で一つのアートボードをいじりながらアイデア出しを行っていました。初めにやったことは「しきる」という言葉を中心にマインドマップを作ってテーマを解釈したこと。そしてそれと並行して、社会課題など日ごろの悩みがありそうな課題をブレーンストーミングで出して行きました。

-- 日ごろの悩みは、テーマの「しきる」に関係なく出されたのですか?

諸麦- はい、「しきる」に関係なく出していました。

上野- 日ごろの悩みのブレーンストーミングで出てきたのが、年金保障がされないのではないかという悩みだったり、それに付随して家計管理や生活設計、投資など金融知識が必要だね、という話が出てきました。その頃、中村さんが投資の勉強をしていたというのもあって、子どものマネーリテラシーの養成、というアイデアにつながる話になっていきました。

優勝したアイデアの詳細は以下の文書からご覧いただけます。
アイデアを説明する文書「ダルマニー」 (PDF: 約 1.4MB)

-- 最初に出てきた年金保障や家計管理、投資というキーワードから、すぐに子どもというターゲットが出てきたのでしょうか。

中村- マネーリテラシーというキーワードが挙がって、そこからマネーリテラシー教育に広がって、マネーリテラシー教育について調べたときに、子どものときから教育することが必要だという記事があり、子どもというターゲットに移行していきました。

-- そうなのですね。少し話が戻りますが、日ごろの悩みは「しきる」と関係なく考えたということでしたが、その後どうやって「しきる」と融合させたのでしょうか。

上野- 出てきた課題と「しきる」を合わせてどうやって解決できるかということを話し合いました。

-- その辺りはすんなり進んだのでしょうか。大変だったところなどありますか?

諸麦- 僕の記憶では「しきる」のマインドマップを出していたところが一番煮詰まっていたと思います。どんな「しきる」があるか、本当に思いつかなくてどうしよう、と思っていました。

上野- 同感です。

中村- このコンテストは、テーマの解釈が広いときも狭いときもあって、解釈するのが難しい印象なので、時間的には「しきる」について一番考えたのかなと思います。

諸麦- そこから、日頃の悩みをブレストして、後から「しきる」とつなげたのですが、その後は割とすんなり行ったと思います。

上野- 全体としてうまくMiroや文書をクラウド共有して進められたと思います。次からもこうやってできる、というように思いました。

諸麦- オンラインで何かをするというのはこの数年で培ってきた能力だと思っています。卒業研究は完全にコロナ禍だったので発表が動画だったんです。他にもプレゼンを動画に出せという機会も多くて手際もよくなりました。そういうものが今回のコンテストでも活かすことができたとは思います。

グループワークの軌跡
マインドマップや付箋が貼られたブレストなど検討の一部(画像提供:numチーム)

アナログ的な発想とデジタルの発想を併せ持つアイデア

-- 作品を作っていく上でここはうまくいったな、というところはありますか?

上野- 工夫した点というところになりますが、電子マネーと現金の所有感の違いをどうやって埋めるか、という議論をしました。そこで、電子マネーと現金の違いを整理してみたんです。現金は、物がある、というのはもちろんですが、例えば、買い物をするというプロセスに沿って考えたときに、1000円を出して払い終わるのか考えたり、ちょっと頭を使ってお釣りの計算をするような面倒くささみたいなところに、所有感というか、物としてある、ということが感じられると思います。

電子マネーは、逆に、便利過ぎるというところで、速く支払える代わりに何か実感が薄れてしまうようなところがあって、便利さゆえの所有感のなさみたいなところがあると思いました。

そこで、電子マネーというデジタルをあえて不便に寄せるアイデアだったり、ただ不便にするだけではなくデジタルだからこそできるアプリケーションの機能を考えました。具体的にはリアルな貯金箱を経由して貯金するところや、アプリの目標設定機能を使って有意義に貯金ができるようにするところです。こういった不便に寄せるアナログ的な発想とデジタルな発想を併せ持つアイデアは、チームとしてうまくできたのではないかと思っています。

-- 今のお話で分かりました。貯金箱のダンクさんをわざわざ経由して貯金するというアイデアがどうやって出てきたのかなと思っていたんです。

ダンクさんのイメージ
本選発表動画よりダンクさんに貯金するデモ

-- 貯金箱のアイデア自体はすんなり出たのですか?

諸麦- アナログ的な発想を考えていたときに、幼少期の体験から貯金箱にお金をチャリンと入れていたことを思い出しました。そこから、その貯金箱をIoTとしてインターネットに結び付けるアイデアは、僕たちは情報系なので割とすんなり出てきたと思います。だるまの形はお金からの発想でつながってきたのだったと思います。

-- ダンクさんという名前ってどこから来たんでしょう。

諸麦- だるまと銀行のバンクを合わせてダンクさんにしました。

-- なるほど!

諸麦- 名前も結構悩んでいろいろ出して考えました。

-- 貯金箱についてもう一つお話を聞かせてください。デモ動画を見ると、子どもがおこづかいを貯金するときに、スマホアプリで貯金額を設定し、スマホを貯金箱ダンクさんの前で振ると”チャリンチャリン”と音がしますよね。この音の演出が私はとても気に入ったのですが、このアイデアが出てきた経緯など教えていただけますか。

上野- 実は最初、お金によって重さが変わったら面白いんじゃないか、というアイデアが出たんです。でも、無理ですよね。中学生の理科で習った質量保存の法則をこんなに恨むことは人生でないかなと思いました。それで他の案を探そうと、音に行き着いたということだったと思います。

-- 音に行き着いたとき、みんなで「おぉ!」ってなりました?

諸麦- 本選でも音については結構褒めていただいたと思うのですが、僕たちの中では重さが無理なら音でどうにかするしかないという感覚に近かったです。ですので、思ったより評価をいただいたなという感想でした。

-- そうでしたか。貯金額が増えると音が変わるなど、重さを音で表現されていましたよね。それもよく考えられたいい演出だなと思いました。

資料をきれいに作る人が揃ったので分担しても合わせるのが楽だった

-- 皆さんの作品を拝見して、ダンクさんのデザインも資料の完成度もすばらしいと思いました。皆さんそれぞれの得意分野で分担されたのでしょうか。

中村- 分担はしましたが全員で作っていきました。

上野- 皆さんそれぞれ作る資料がとてもきれいなので、共同作業でスライドを作るのもとても楽でした。

-- 分担したものを合わせてあの資料ができたのですか?すごいですね。

優勝したアイデアの詳細は以下の文書からご覧いただけます。
アイデアを説明する文書「ダルマニー」 (PDF: 約 1.4MB)

上野- 僕たちは学部生のときはメディアデザインというところにいたのですが、そこで訓練されたのだと思います。

諸麦- そうですね。メディアデザインの文化というところがあると思います。

-- なるほど。それでも資料の全体的なデザインのバランスなどは全員で分担すると難しいところもあるのかなと思っていました。

諸麦- 研究室で横並びに座っているので、資料の構成は同じ資料を共有しながら進めました。素材の部分は分担して、ダンクさんのデザインは上野君、ダンクさんの3DモデルをIoT貯金箱の操作性も考えて作成してくれたのが中村君で、僕はスマホアプリのUIのデザインを担当しました。そこを最後に共有しながら資料を作るという形を取っていました。

-- うまく分担と共有をされていたのですね。
スマホアプリの話が出たのでそれについてお聞きします。今回、ターゲットが小学校低学年ということでボタンがひらがなであることなど私は気付いたのですが、デザインする上で工夫されたところはあるでしょうか。

諸麦- シンプルであることと、ターゲットとするユーザーが小学校低学年なので、必要最低限の機能だけ見やすくしました。それに加えてエンタメ要素として楽しさを盛り込みたいと思ったので、真ん中にダンクさんをどんと載せて表情を見せるようにして、開きたくなるという気持ちにつなげたいと考えました。ボタンを大きくしたのも子ども向けに考えたところです。

-- ダンクさんのインパクトは効果ありそうですね。

作品を作り上げる上で大事にしていたこと

-- 今回、コンテストに応募する過程の中でコンセプトだったり大事にされていたことはチームとして明確にあったのでしょうか。それともそれぞれ心の中にある思いが自然と表れてきたのか。今回皆さんが大事にされていたことはありますか?

上野- これは一人ずつ話しますか?

中村- では僕から。このコンテストに限ったことではないかもしれませんが、デザインの中でも特にUXデザインというところを学んでいるのが強みだと思っています。実際に使う人の気持ちや使うときの行動を最後まで考え続けるというのはもちろんですが、コンテストの性質上、ユーザー以外のターゲットとして審査員の方がいらっしゃるので審査員の方たちにどう思っていただけるか、一次審査、二次審査でどのように資料を変えたら印象が良くなるのか考えています。プレゼンにしても、どうすれば共感してもらえるか、最後まで考えるということを意識していましたし、それをしたことはよかったと思います。

上野- プレゼン動画の1万円の例は中村さんが考えました。

-- 審査員の皆さんもすごくうなずいていましたよね。

本選発表動画より1万円の例
本選発表動画より1万円の例(丸数字は編集時に挿入したものです)

上野- 僕もいかにアイデアを共感してもらえるか意識しています。聞いている人が、自分のこういう課題が解決できるから使いたいと共感できて、使った後もイメージできるようにするところも含めてプレゼンに盛り込むようにしました。また、ユーザーの視点に立ってアイデアを考えるということを学んできた3人だからこそ、いろいろな視点でアイデアが出てきたり、プレゼンを聞く側に立って内容が分かりやすく伝わりやすい資料や動画を作れたのでそこがよかったと思います。

それから、個人的な話で言うと、今回のチームで僕だけ修士1年なんです。だからすごく萎縮してしまうのですが、3分の1は絶対貢献しようという気持ちで取り組みました。ダンクさんの表情はとてもこだわって作っています。

諸麦- はい。とても時間をかけて作ってくれました。

本選発表動画よりダンクさんの表情
本選発表動画よりダンクさんの表情

-- ユーザーや聞く側のことをしっかり考えられた作品だと思っていたのですが、やはりその辺りはとても考えられていたのですね。

諸麦- 僕もコンテストの意気込みとしては言ってもらった内容に全く同意なのですが、僕個人としては、作品をいろいろなコンペに出すとき、面白いなと思ってもらいたいという気持ちが強いです。使ってみたいと思ってもらったり、こういう機能があるんですよと説明した瞬間に「おっ」と思ってもらったり、驚きだったりわくわくする気持ちを誘発させたいという気持ちがあります。それをどうしたら見せられるか突き詰めて形にしていきたいというのは個人でやるときもチームでやるときもずっとあります。

今回のダンクさんでも、見た目や音の表現が少しでも面白いと思ってもらいたい、がっかりしているダンクさんの顔がちらっと映るだけでも面白いかな、というような気持ちをずっと持ちながら最後までいたと思います。

-- 面白い、と思ってもらいたいという気持ち、いいですね。

本選に参加して

-- 本選当日についてお聞きします。皆さんはオンラインでのご参加でしたが本選に参加した感想はいかがでしたか?

諸麦- 現地とオンラインの評価の差がどうなるかは、すごく気になりました。

上野- 確かに。現地に行ったほうが評価されるんじゃないかなと少し気になっていましたね。

-- 実際に当日、そのような違いは感じられましたか?

中村- 僕はオンラインでも意外といけるのかなとは思いました。

諸麦- 本選の発表で、現地の方が質疑応答の時間が長いというようなものは特になく、気にしていたようなことは全然ありませんでした。

-- よかったです。本選でのプレゼンは、現地参加者もオンライン参加者も、事前にお送りいただいた動画を放映する形でした。皆さんの作品が発表されたときの審査員の反応をどのように受け止められましたか?

中村- 比較的うなずいてくださっている審査員の方々を見ていると、ちょっと安心して見ていられました。

-- 本選中、審査員の表情はやはり気にされていました?

諸麦- 自分たちのプレゼン動画はもう何回も見ているので、こちらはもう審査員の方の顔を見るのみです。

上野- 僕はちょっと審査員の顔は見れなかったですね。プレゼンのナレーションが自分の声なので見るのが怖いなと思っていました。

-- そうだったんですね。表彰式の話に移りますが、表彰式で特別賞から順番に発表されて、残るは優秀賞と最優秀賞というところで、どのようなお気持ちで発表を待っていらっしゃったのでしょうか。

中村- 今回、本選には同じ和歌山大学の学生が出ていて、彼らとの関係もうっすらあり、先生方からもがんばってと言われる中で、院生のプレッシャーとしてのドキドキ感はありました。

諸麦- 院生の力を、と言われていたので、さすがに勝ちたいというのはありましたね。

-- どきどきはあったのですね。自信の方はいかがでしたか?

諸麦- やることはやったので、もう待つだけだと思ってました。本選に出場したことはなかったので、二次審査を通過するかどうかの方が、早く結果来ないかなと待っていました。

-- そうでしたか。最優秀賞と聞いたときはどうでしたか?

諸麦- 発表を聞いたときは、よっしゃ、と思いました。後から、よかった、と、ほっとしました。

-- 周りの方の反応はいかがでしたか?

上野- 周りに話しましたか?皆さん。

諸麦- 結構話して、すごいやんみたいなことは言われましたね。担当していただいてる先生にもすぐ報告したら、よかったです、おめでとうございます、とご連絡もいただきました。

上野- 僕はあまり詳しく話してなくて、トロフィーと賞状が本選後に実家に送られたのですが、コンテストに参加することを家族に話していなかったので、急にトロフィーが届いて家族にびっくりされたというエピソードがあります。

-- それはびっくりするでしょうね。

中村- 僕もそんなに言ってないですが、本選が終わった後に学内で会った人に「1位になってん」と言いましたよ。

将来の夢

-- 最後に、お一人ずつ将来の夢を教えていただけますか。

上野- 研究で初めてAI、ディープラーニングの勉強をしたときに、この技術がとても面白いなと思いました。幅広く応用できますし、課題の解決力をすごく持っていることに引かれました。だから、僕はAIを使って何か面白いことを考えたり、誰のどんな課題を解決できるかというところを考えるような人、それをアイデアとしてプレゼンできる人、共感してもらえるようなアイデアを出せる人になりたいと考えています。

僕は今、修士1年で就職活動中なのですが、データサイエンティストやAIを使ってシステムを提案するSIerという業種に引かれて、そこに向かって就職活動をしています。

諸麦- 僕は来年就職で、職種としてはUXデザイナーとして働く予定です。働く上での目的として、自分のアイデアで人々の人生を豊かにしたいという目標がずっとあるので、それに向かって、UXデザイナーとしてユーザーに寄り添うエキスパートになりたいです。近い将来でいうと、UXを極めてその目標に近づけるような人材になりたいと思っています。

中村- 僕も来年度からは働く予定で、職種としては商品開発職に就きます。あまりITは関連がないのですが、だからこそ、大学で学んだデザインであったりITの技術を使って、物だけじゃなく面白いことを考えていけたらなと思っております。

-- ありがとうございます。皆さんの将来が楽しみです。インタビューを通じて、皆さんがユーザーのことを深く考えたり、面白いものを作っていきたいという気持ちが伝わってきました。今後の皆さんのますますのご活躍をお祈りしています。たくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました。


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