はじまるくんひろば

物語アイコン第3話 だんだん人里へ

第3話イラスト

はじまるくんが地球に来て一ヶ月が経ちました。

だんだん地球の環境にも慣れ、自分の忍法の発揮具合も把握でき、はじまるくんは、そろそろ人のいるところに降りていこうと考えました。そして、徐々に活動の範囲を広げるとともに、その時間も長くしていきました。

最初は、人がいるとその素早い身動きで、見つからないように動き回っていましたが、だんだん、人の行動などわかるようになり、日本の子供の姿をして、人とすれ違ったりしていました。

そうするうちに、だんだん子供の姿をして行動する術も身についてきて、ある程度の人数が集まるようなところでも、ごく自然に振舞えるようになり、まるっきりその中に溶け込んでしまったかのようでした。

はじまるくんは、だんだん地球での動きに自信がついてきて、地球に来て二ヶ月以上たったところで、「キョウ」へいこうと決心したのです。

なにかが星の歴史書には、今の日本で言う近畿圏くらいの地図があり、そこには「イガ」、「コウガ」はもちろんのこと「ネゴロ」、「サイカ」、「キョウ」、「ナニワ」、「ナラ」、「サカイ」などがのっていて、まずは「キョウ」に行こうと、出発前から決めていたそうです。

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