第17話 1613年の年の暮
再び‘なにかが村’に戻った三代目五右衛門は、雪のちらつく中、三度目の矢文を放ちました。
その内容は、「豊臣or滅亡。味方に付かなければ、年明けに一万の兵で攻撃する。」です。
それでも、‘なにかが村’からの返事はなく、雪の積もった村はひっそりとしずまりかえっていたのです。
一方、年の暮れの大坂城下には、‘なにかが村’のスーパー忍者三名が入り込んでいました。
彼らは、城内でのあわただしい雰囲気を感じ取っていました。
大坂城では、徳川方にこの動きを察知されないよう、行動していましたが、さすがスーパー忍者、兵力を順次どこかに送り出していることを見抜いたのです。
彼らは、早速村に帰ることにしました。
村に帰る途中、何か人の動きが違うことに気が付いていました。
彼らの帰る時につかんだ、兵力だけでも四,五千にはなりました。