はじまるくんひろば

物語アイコン第15話 矢文

第15話イラスト

そうなんですね。

この人里こそ‘なにかが村’なのであろうと、確信した三代目五右衛門は、三本の矢を取り出し、それに幸村の親書をくくりつけ、(ランボーのように)弓をキリリとひき、めぼしい家に向かってその矢を放ったのです。

親書の内容は、

一、豊臣側について欲しい 二、首領と会談したい 三、ここのそんざいは、自分の胸にだけしまっておく 四、OKなら、明日の明け方、狼煙を三回上げて欲しい

このようなものでした。

首領にその報告があがると、「全国に散らばっている仲間に帰ってくるように。」という指令を発したのです。

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