第9話 はじまるくん京都を離れる、エコラインステーションへ
はじまるくんは、桂川に沿って歩いたり、桂川ですいとんの術を使ったりしながら、下っていきました。
やがて別の川と合流して大きな川になり、そのまま下っていくと長い橋にぶつかったのです。
はじまるくんは、ちょっと橋に上って様子を見ることにしました。
この頃になると、もう地球の車にも慣れてきて、たまにトラックの荷台に飛び乗ったり、別の車に乗り移ったりできるようになっていたのでした。
しばらく、行き来する車を眺めていると、「限りある資源を大切にする・・・」と書かれたトラックが走ってくるではありませんか。
はじまるくんは、そのことばに惹かれ、そのトラックの荷台に飛び乗ったのです。
はじまるくんのいた、なにかが星でもこういう意味のことばが、小さい頃からたたきこまれていたからなのです。
そう、なにかが星でも産業革命後、物があふれ環境破壊へとつながっていった時期があったのです。
前にも言いましたが、なにかが星は小さいので、すぐに星全体の大きな問題となってしまい、大きく反省をせまられることになったので、戒めのことばとして、その言葉が引き継がれてきているのでした。
はじまるくんは、その言葉を見ると、地球でもこのことばが大事ではないかと、反射的に感じ、ついついそのトラックに飛び乗ってしまったのです。
はじまるくんは、トラックに乗ったまま、とある会社のエコラインステーションにやってきました。
はじまるくんが、見つからないように事務所の中に隠れているとき、
こんな事が書かれている、額を見つけました。
「これって、なにかが星の憲法みたいなことが書かれているな。」
こう思った、はじまるくんは、「ちょっとここにとどまって様子をみてみようか。」と決めたのです。
こうして、はじまるくんはしばらくのあいだ、そこでやられていることをながめ学んでいました。
ここは、物を大切にして使えるものはもう一度使えるように、東京葛飾とかいうところに送っているみたいだなー。そんなことを、見ていたのです。