第18話 結界
三人から報告を受けた、首領は矢文の内容は正しく、真田幸村は豊臣につかない限り、本気でせめてくるだろうと思いました。
いくら優秀な忍者軍団であっても、各国に散らばっている仲間が帰ってきてはいるものの多勢に無勢、勝ち目は無いだろうし、そんな戦いに村民を巻き込むのも是としません。
そっと抜けだして徳川についても、幸村の言うとおり豊臣についても、戦に巻き込まれるのは必定です。
そこで、首領は長老に最終決断の相談をすることにしました。
長老は、至急村全体を囲むような五芒星の結界を作るよういいました。
昔からの言い伝えを実行しようとするのです。
五芒星の頂点となるところには、ピラミッドのような石があり、それを真北の石から始めて、一筆書きになるよう藁で編んだ縄で、結界を作っていくのでした。