第20話 一方‘なにかが村’では
首領は、このことを長老に相談していました。
長老曰く、昔からの言い伝えで、「‘なにかが村’に困ったことがあれば、大晦日から新年にかけて、ある儀式を行うように。そうすれば、村全部が救われるであろう。」というのがある。
その式と言うのは、結界のなかに、村人全員と必要最小限の物品、動植物を集め、全員で、ある真言を唱えながら新年を迎えると言うもの。
そんなわけで、‘なにかが村’には結界が張られているのです。
‘なにかが村’のほうでも、幸村の動きを察知するための忍者が、各陣を見張るとともに、幸村の手勢の‘なにかが村’の見張りの動きをつかんでいました。
その見張りに、わからないように必要なものは結界の中の屋敷に集められ、大晦日の夕方には、ほとんどその作業は終わっていました。