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「AIなどを通じて経験したGlobal Business」
2017.12.15 株式会社オージス総研 乾 昌弘
1.はじめに
(2)次に米国の社会動向について要約します。
(3)最後に、個人的に経験したトピックスを列挙します。
2. Global Business に対する基本姿勢
2-1.基本的な考え
Fools say they learn from experience; I prefer to learn from the experience of others.
2-2.外国人との付き合い方で、何を歴史から学べるのでしょうか?
(1)鹿鳴館時代は、どのような結果をもたらしたでしょうか?
西欧諸国の外交官もうわべでは連夜の舞踏会を楽しみながら、その書面や日記などではこうした日本人を「滑稽」funny?などと記して嘲笑していた。
(2)大津事件の判決は、どのような結果をもたらしたでしょうか?
ロシアから賠償要求も武力報復も行われなかった。海外でも大きく報じられ、国際的に日本の司法権に対する信頼を高めた。このことは日本が近代法を運用する主権国家として、当時進行中であった不平等条約改正へのはずみとなった。(参考:Wikipedia)
2-3.結論
図1.大津事件の経緯
3. 付き合いのあった米国の組織
3-1.第2次AIブームの時代
コピー機を開発したことでも知られている有名な研究機関。
(2)Vanderbilt University(Tennessee州Nashville)
ニューヨークの大富豪Vanderbiltが寄付したが、一度も見に来なかったと言われている。1980年当時はTop20に入る大学。
「非破壊検査エキスパートシステム、電力系統操作訓練システム」
3-2.音声認識、画像認識
「音声認識を利用した英会話教育システム」の教材を検討するため、交渉をおこなった。
(2)Speech Systems Corporation(Colorado州Boulder)
1980年代の後半から1990年代にかけて先進的な音声認識装置でビジネスを展開。オージス総研が日本語化。その後、経営終了。
(3)Carnegie Mellon University(Pennsylvania州Pittsburgh)
もともと音声認識の研究開発で有名であったが、金出武雄教授が画像認識、知能ロボットで先駆者的な研究開発をして知名度を上げた。
「音声認識装置(英語、日本語)、音声認識を利用した英会話教育システム、音声認識、画像認識を応用したビデオ要約システム」
(4)K2T(Pennsylvania州Pittsburgh)
金出教授を含むCMUの3人の教授が出資して、そのイニシャルが会社名になった。オージス総研との共同でIPAからの委託で「ビデオ映像からの3次元モデリングシステム」を開発した(参考文献1)その後、会社名変更。
3-3.ビッグデータ、データ解析
統計解析プログラミング言語のOSSであるRのエンタープライズ版を販売。オージス総研は販売代理店になっている。その後、Microsoftが買収。
図2.扱った技術の流れ
4.米国の社会動向
4-1.概要
(2)以前ほどドライブしなくなって来ている。
(3)20世紀初めのように、一部のアメリカ人が米国の富を独占している。
(4)未だに人々が西部に移る傾向が続いている。(東京への人口集中と同じか、違うのか?)
(5)製品を生産している人が少ない。多くの人々がservice-based-economyに移っている。
(6)宗教を信じない人が徐々に増加(以下参照)
4-2.宗教を信じない人が徐々に増加
Brook Hollow Baptist Church
(2)その頃、教会に通う人は減ったとはいえ、住民の半分が通っていました。日曜日の午前中、店はすべて休みでした。
(3)日本のように町内会がないため、教会が人事交流の中心になっており、さまざま行事が開催されていました。そういう目的で来ている人も多いので、必ずしも熱心な信者ばかりでなかったと思います。
(4)現在は、さらに教会に通う人が減少しているようです。
写真1.教会でのスピーチ
5.米国での興味深い経験
5-1.Driving Schoolにて
(2)"Easy Method"という学校に入ると、家に迎えに来てくれて、そのままいきなり路上で教習を受けました。左右両方にハンドル(steering wheel)、ブレーキ、アクセルがあり、私は左に教官は右に座りました。
(3)Southern Accentでいろいろと指令を出すのですが、英語がよくわからない、知らない町を走る、左右反対、標識も英語ということで、気が狂いそうになりました。そして、ついに「どこがEasy Methodだ!」と心の中で叫びました。
ああ、しんどかった。
5-2.主張しないと損
(2)「無事故だから安くしてあげる。」と言って、大幅に安くなりました。米国は主張しないで待っていると、非常に損であるとその時気付きました。
5-3.鰻(eel)は食べないが
(2)壁に"All you can eat."と書いてあったので、おかしいと思いながらも丸ごと(骨まで)一匹食べたそうです。正しい訳は「食べ放題」。身を持って英語を覚えたようです。御用心
5-4.素数ゼミ
(2)木の幹にびっしり停まっていて、リス(squirrel)も木に登ろうか、躊躇しているぐらいである。このセミを素数ゼミというらしい。素数を教えるゼミナールではない。13年、17年に一回、大量発生するからである。他の生き物と周期が異なるため、競合が起こりにくかったという説もある。
(3)リスが走り回ったり男女の水着姿は微笑ましい光景であるが、セミの大量発生には困ったものである。
図3.話題にした生き物
5-5.躾(discipline)が厳しい?
(2)米国でもかなり大きな家で、町を見渡せる丘にありました。高校生の2人の娘さんがいるのですが、ノックもせずに娘の部屋のドアを開けたので驚きました。姉の部屋は外出して居ませんでした、妹はベッドに座って本を読んでいました。
(3)日本人であればノックをしてから入ると思います。米国は厳しい!
5-6.日本に比べてずさん
(2)チェックインしてカードキーを受け取り、部屋のドアを開けたところ、、、、
女性の服がずらりとならんで掛かっていました。
(3)驚いて受付の人を連れてきたら、その人もエラク驚いていました。多分、女性は外出していたのでしょう。事なきを得ましたが、もし室内に居たらと思うとゾッとしました。もちろん、違うカードキーを受け取りました。
5-7.仕事の分担が明確
(2)アメリカでは、暇でも絶対、読書とか違うことをしてはいけないルールになっている。非常にboringだったそうである。本当に気の毒
「参考文献」
1. | 乾、平島「ビデオ映像からの3次元モデリングシステムの研究開発」IPA創造的ソフトウェア育成事業最終成果報告会1998 |
2. | 乾昌弘「Global Businessについて」社内資料(2015年) |
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