ルールベースAIでDX時代を生き抜く
~ビジネス源泉の強みとなるビジネスルールの帰属~

背景

2018年秋、経済産業省発行のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)で「2025年の崖」と言われて、早2年が経とうとしています。当時、このままいけば、2025年には想定される国際競争力の低下や日本の経済の大きな停滞は免れないという試算でした。
ところが急激な社会変化は試算よりも早く訪れることになります。2020年早春、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの到来。これにより我が国のみならず、世界的な経済の大打撃を受けることになりました。2025年が「崖」なら、オリンピックさえも押し流してしまった「2020年の濁流」ともいえ、よりDXに向けたIT活用のデジタライゼーションが急務となっています。

DXの崖の2つの要因

DXでは、ブラックボックス化したレガシーシステムの運用維持コストが大きな論点として取り上げられていますが、このブラックボックス化したシステム群の行く末を案じるに至るには、他にも二点の理由があります。
一点は、レガシーをメンテナンスできるITエンジニアが大幅な減少傾向の時期に差し掛かっていることや、もう一点は、時を同じくして、有識者の退職等による知見やノウハウ喪失です。
どちらもITテクノロジー以前に、人材問題に絡んだ要因ということになります。加えて、ユーザー企業所属のITエンジニアが少ないことはDXを実現する企業にとっては、極めて深刻な問題です。
各企業は企業力強化に向けた人材確保の対応に入りますが、我が国は超高齢化社会となって久しく、コロナ禍の真っただ中であり、人材補強もままなりません。

現実解に向けた方向性

残念ながら現実的には満足いく人材を十分に揃えることは高い確率で困難です。最高の有能な知見者だけを集めてプロジェクトの編制ができることはほぼありません。
では、どうするか?ですが、ここからは、比喩を交えてご説明いたします。
最高のオーケストラというものは、演奏が最高のパフォーマンスであることが評価に値します。偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない、という現実解があり、ここで、成功の鍵になりえる点として、注目すべきは楽譜です。
複数の演奏者が異なる楽器で、異なるパートを受け持ち、一つの曲を演奏します。複数の演奏者がいつ、どのように、何をすべきかを共有して自分の最高の音色を奏でられるのは、楽譜があるからなのです。
これと同じように、プロジェクトや組織も、多くの人が異なる役割を担いつつ、協同して事業推進をしていきます。
ビジネスにおいては、メロディにあたる主旋律や副旋律は、業務プロセスといえるでしょうし、演奏に深みをつけ表情を付けるテンポや強弱記号は、判断をともなうビジネスルールと例えることができるでしょう。
それらの音をいつ、どの楽器で、どのような音を奏でるのか(コンディション&アクション)を皆で共有し、実行し得ることで最高のパフォーマンスが生まれることとなります。
演奏に深みや表情を付けると例えたビジネスルールは、我が国では人的相伝として受け継がれる傾向が強く、楽譜のように明文化されず、今に至っています。高度成長期にはヒューマンリソースによって機能して世界有数の経済大国にまで成長しましたが、今や少子高齢化国家の人材不足となり上手く機能できなくなってきています。
これらに代わり、市場の劇的な変化に対応する術を持つことが急がれる昨今となっています。

DXの崖の突破口

このビジネスルールは多くの場合、ITシステムの中に埋もれて散在しており、また、退職を控えた数多の経験を積まれた方々に属人化しています。冒頭で述べたブラックボックス化したレガシーシステムの行く末を決断すべき限界点が近いことは、これらに起因します。
DXレポートは、失われつつある知見や、埋もれたノウハウを掘り起こす対策の一環として内製化を勧めています。また、多くの時間をかけ蓄積してきた、ビジネス源泉の強みとなるビジネスルールを基幹活動に組み込んで帰属させ、自身が享受すべき転換期にあることを示唆しています。

導入メリット

当社は、これらのソリューションとして、ルール駆動型のルールベースAIをご提供しています。このソリューションの利点としては、ビジネスルールが可視化され共有が容易であることから実践がしやすいこと、また、可視性やステークホルダーと相互理解性が高いためブラックボックス化を防止できる点が挙げられます。そして、レガシーシステムを完全刷新せずともスモールスタートでビジネスと歩調を合わせて逐次構築していくことが可能で、当初から莫大なコストの準備と長期化するシステム刷新を待たずとも、使用しながら効果をみつつ、投資判断し構築していける点です。
ビジネスルールに着目するITアプローチが、社会の劇的な変化にも有効であることは、「コロナ感染症支援の鍵はルールベース開発にあり」のコラムで記しましたので、ご参照ください。

成功の鍵は楽譜にあり、と申しました。実はもう一点あります。指揮者です。レガシーといえども現状は問題もなく稼働していることが多く、ITシステムの価値試算や投資判断がつきにくい問題ではありますが、「2025年の崖」は、このリスクの先送りから発生しています。指揮者となるマネージメント層が確固たる覚悟とインセンティブを持ちDX時代に立ち向かう姿勢が必要であることは皆さまご承知のとおりです。当社のルールベースAIソリューションが皆さまの一助となることを願っております。
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