360度カメラ映像による行動観察
ビデオ映像を用いた行動観察
「行動観察」とは、様々なシーンで人がどのように行動しているかを観察し、定性的な情報を収集する手法です。無意識の行動や当たり前すぎて見過ごされていることなど、アンケートやインタビューだけではわからない、多様な事実をとらえられるのが特徴です。
行動観察は、実際に現場に行って直接観察をする場合だけでなく、ビデオ映像を用いて間接的に観察をすることもあります。どのように観察を実施するかは、目的や現場の環境に応じて適切な手法を選択します。
360度カメラ活用のメリット
通常のビデオカメラでは画角の外側が把握できないため、その空間で何が起こっているのかわからないことがあります。そのため映像から行動の理由や背景を分析する際に困難な場合があります。360度カメラをうまく活用することで空間全体の様子を把握でき、映像からの行動観察を効果的に実施できます。
360度カメラが効果的なシーン
オージス総研では、一般的な360度カメラを用いて撮影・分析のテストを実施しました。その結果、下記のようなシーンで360度カメラが効果的だと考えられます。
(1)家庭の部屋程度の広さの空間: 映像の解像度の都合上、広い空間で遠くの映像を撮影することには不向き
(2)部屋の中での移動があるシーン: 移動があり、固定画角に収まりづらい一連の行動などをとらえやすい
(3)複数人での関わりがあるようなシーン: 複数人でコミュニケーションをしながら何かをしている場合などには、広い画角で各人の様子がとらえやすい
その他、通常のビデオカメラよりも撮影時間が短い、画角の広さのため意図していないものを撮影してしまう、など、360度カメラには留意すべき点があります。オージス総研は、1,500件以上の行動観察の実績があり、目的にあわせてどのようなシーンを撮影するか、カメラの種類や位置、画角などをどう設定するかなど、ノウハウをもとに適切に設計することができます。
家庭内など様々な場に実際に伺うことが難しい場合でも、映像を用いた行動観察が有効な場合もあります。ぜひお気軽にご相談ください。
「行動観察」を活用したコンサルティング
『「人」と「場」のナゼを解き明かし、意思決定を加速する。』
新規ビジネス開発や抜本的改革の成功には、関連する「人」や「場」の事実・実態に基づいた、核心的な課題の特定が必要不可欠です。なかでも、意思決定に影響を与えるようなキーインサイト(着眼点)を導き出すためには、表面的な発言や行動だけではなく、当事者の想いや暗黙知、背景・文脈なども含んだ事実をとらえて分析することが重要だと私たちは考えています。オージス総研は、長年培った技術力とノウハウ、専門知識を活かして、事業課題の意思決定に寄与するリサーチ・コンサルティングを提供いたします。
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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