潜在的なヒヤリハットの把握による安全性向上
2019.05.17 行動観察リフレーム本部メンバー
ヒヤリハットとは
ヒヤリハットとは、労働災害に至るまでもなく、重大な事故には至っていないが、作業中にヒヤっとしたり、ハッとするなど、危ないと感じた事象のこと。
ハインリッヒの法則では(1:29:300の法則)、1件の重大事故の裏に、29件の軽傷事故、300件のヒヤリハットがあると言われています。現場の安全対策として、災害や事故を減らすには、このヒヤリハットの数を減らすことで未然に防ぐ事が重要となります。現場でのヒヤリハットを集め、共有し対策を検討する事で事故を未然に防ぐことで安全性が向上していきます。
ヒヤリハットは、現場の人間が危ないと感じたことであるため、既に顕在化しており、多くの現場では既に対策が仕組み化されています。
しかし、現場において作業者本人も気づかない身体的負荷・ストレスは存在します。
また、習慣として当たり前に見過ごされていることも多くあります。このような潜在的なヒヤリハットについて把握して対策をとることが、より安全な現場づくりにおいて重要となるのではないでしょうか。
行動観察による潜在的なヒヤリハットの把握
潜在的な領域にアプローチするためには「行動観察」手法が有効となります。行動観察は作業現場など様々な"場"において人がどのような行動をしているかを観察し、定性的に事実を捉える手法です。
オージス総研では、何気ない従業員の作業行動、部下・同僚とのコミュニケーション、心理的負荷などについても焦点を当て、現場における事実を収集・分析し、潜在的な課題を明らかにします。
<実施プロセスイメージ>
オージス総研の強み
①行動観察を活用した安全性向上の実績・ノウハウ
私たちはこれまで15年以上にわたって1,500件以上の行動観察・エスノグラフィの実績を積み重ねてきました。行動観察における、第一人者としてのノウハウがあります。
また安全性向上をテーマとしたプロジェクトについても様々な業界で実績がございます。現場における観察のポイントや現場の方とのラポール形成などのノウハウを蓄積しています。
②人間工学などの知見を基にした分析
弊社には人間工学や心理学に専門を持つメンバーが複数在籍しております。現場で見られた事実に対して、例えば、人間工学的な知見を基に、身体的な負荷について考察するなど、これまでにない切り口での分析が可能となります。
行動観察を活用したヒヤリハットの抽出・安全性の向上について、お気軽にお問い合わせください。
製造・建設・工事現場の潜在的なヒヤリハットを見つけ出す方法とは?

潜在的なヒヤリハットを把握するためには、客観的な立場で現場の実態を把握する必要があります。
現場実態の把握から始める安全性向上施策 の策定方法について詳しい説明をPDF資料でご用意しています。
※この記事に掲載されている内容、および製品仕様、所属情報(会社名・部署名)は公開当時のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
関連サービス
関連記事一覧
安全を優先する組織文化を作るために
新規事業成功のための行動観察を用いた顧客理解
~顧客理解=人間理解のススメ~【イベント開催レポート】生成AIとエスノする!行動観察リサーチャーが今語りたいGPT-PJシェア会
【セミナー開催レポート】<三菱電機株式会社講演>勘・コツ・ノウハウを次世代へ!行動観察による技能伝承
「デザインリサーチ」で人の本質的なニーズを捉える~考え方・手法・注意点~
良いUXを考えるための土台となる、「UXリサーチ」の考え方
「レンゴー株式会社登壇|シェアNo.1企業が挑む、パッケージの新たな価値の創出」セミナー開催レポート
現場の安全性向上を目的とした行動観察
業務可視化を成功させノウハウや技術の伝承を実現する重要なポイント
新規事業立ち上げの成功ガイド:押さえておくべきポイントと秘訣
成功する商品開発のプロセスとは?6ステップで解説
「日本マクドナルド登壇 行動観察によりヒトを知り尽くせ!現場イノベーションセミナー」セミナー開催レポート
「島津製作所に学ぶDX時代における製造現場の品質維持の取り組み」
セミナー開催レポート(株式会社島津製作所様)ウェアラブル端末導入による仮説生成
「生活者インサイトリサーチにおける新たな挑戦」セミナー
開催レポート(2)(ハウス食品株式会社様)「生活者インサイトリサーチにおける新たな挑戦」セミナー
開催レポート(1)(花王株式会社様)プロが解く観察力の鍛え方 第3回
あなたのユーザーインサイトはユーザーが見えるか?イノハブ開催レポート
プロが解く観察力の鍛え方 第2回
気づきだけではまだ足りない~インサイトが刺さらない理由~Safety-Ⅱを用いた安全性向上支援 ~レジリエンス工学に基づく安全の取り組み~
プロが解く観察力の鍛え方 第1回
「気づき力」を高めるために必要な2つのことミステリーショッパーのメリットと「現場の気づき」の重要性
安全性診断サービス
新規事業開発の成功プロセス「アイデア出しの3つの手順」
360度カメラ映像による行動観察
DXによる事業課題解決に向けたプロセス ~「デザイン思考」と「アジャイル開発」~
行動観察×AI
「気づき」について考える【前編】
「気づき」について考える【後編】
デジタルトランスフォーメーションの課題と実現に向けたアプローチ
リスクマネジメントと現場の気づきの重要性
ビジネスにおける行動変容のためのアプローチ
カスタマージャーニーマップ作成のポイント
「働き方改革」の実現に向けた現場・現物・現実の重要性
成功するファシリテーションとは?ファシリテーターに求められること
ワークショップによる本質的なソリューションの創造
デザイン思考と新価値創造
新たな価値創造のための3つのヒント
安全品質の向上のための3つのヒント
鉱脈ナビ@美容市場 - 美容にモヤモヤ感を抱える未充足クラスター
"型のマネだけにならない"ノウハウを可視化して現場に活かす - スキル・マインドの両面から -
鉱脈ナビ@お出かけ市場 - 「家ソト&街ナカの活性化」 に貢献する6ターゲット
自主調査レポート「鉱脈ナビ@家ナカ市場」
コミュニケーションについての定性調査のデータを公開
日常の些細な定性情報から本質的なニーズを導く
70代を迎える団塊世代の兆しを探る
リフレームに必要な3つの「マインドセット」
アナログは今後どうなるのか
「わからない」に触れる価値
「リフレーム」について考える
会社内の「弱い紐帯(ちゅうたい)」
「インサイト」について考える【後編】
「インサイト」について考える【前編】
「返報性」のキャッチボール
赤ちゃんの泣き声を許せる自分になるには?
グルメ口コミサイトに見る、サービスの事前期待と事後評価の重要性
ブランディングとしての組織づくり
パリのメトロにて:サービスの「主語」は誰か?
京都嵐山駅で見かけた、観光気分を盛り上げる配慮
ジムとモチベーションと私
「ゆるくつながる」
ロボットのいる社会から人の社会を見る