第23回 効果的な説得的コミュニケーションのあり方をめぐって(5)-リスク・コミュニケーションとクライシス・コミュニケーション-
2012.01.13 山口 裕幸 先生
東日本大震災と津波、それに続く東京電力福島第一原子力発電所の事故と放射線被害の現実に直面して、政府や東京電力に対して「正確な情報を流して欲しい」という思いを切実に抱いた人々は非常に多かったと思われる。今回のような災害や事故の場合に限らず、食品の安全や環境問題、化学物質の影響や医療事故等への社会の関心の高まりとともに、リスク・コミュニケーションの重要性は以前から注目されてきた。
最近では、リスクだけでなく、実際に災害や事故に遭ったときに、どのように考え対応したらよいのかについて、関係する全ての人々の間で、正しい情報を共有しようとするクライシス・コミュニケーションの大切さも指摘されている。「防災から減災へ」と視点を変えていこうという主張は、このクライシス・コミュニケーションの考え方を基盤にしているといえるだろう。
リスクおよびクライシス・コミュニケーションは、実を言うと、説得的なコミュニケーションであってはいけないと表現した方が理解を得やすい性質の行為である。このコラムのテーマは「効果的な説得的コミュニケーションのあり方をめぐって」であるにもかかわらず、混乱を与える表現で恐縮なのだが、これは実に重要なポイントなのである。
例えば、電力会社は、原子力発電に伴ってどのようなリスクが存在するかを、住民や関係行政体、関連組織、そして国民全体に伝える必要がある。しかし、それが一方的な(一方通行の)情報伝達に終わったのでは、リスク・コミュニケーションにはならない。住民や関係組織からの情報にも耳を傾け、関係者全員で、存在するリスクについて正確な理解を共有する取り組みが、リスク・コミュニケーションである。
原子力発電の安全性を議論するためのタウンミーティングや説明会において、電力会社が、原子力発電の利点を理解してもらい、リスクについては恐れるほどのものではないと安心してもらおうという意図を持って参加していたのでは、実のところ、リスク・コミュニケーションの場にはなりにくいのである。我々が生きていこうとすれば、何らかのリスクを背負わざるをえないことは、漠然とではあっても誰もがわかっている。全ての関係者が、存在するリスクを正しく理解し、それとどのように向き合い、つきあっていくのか知恵を出し合うのが、リスク・コミュニケーションなのである。
タウンミーティングや説明会において、電力各社が揃ってやらせ行為に走っていた事実を考えると、せっかくの集まりも、原発推進派と反対派の利害対立の調整の場として位置づけられてしまっていたことが推測される。残念ながら、住民や関係組織と一体になってリスクに向き合おうとする態度が、電力会社には乏しかったのだろうと思われて仕方がない。
もちろん、電力会社も政府も、住民や国民の不安や危機感をないがしろにしているつもりはないだろう。事故現場で放射線漏れを防ぐべく、まさに命を賭けて復旧作業に取り組んでおられる方々の苦闘する姿には本当に頭がさがるし、誰もが一日も早い復旧を望んでいることは言うまでもない。しかし、2011年12月16日に日本政府が発表した「原子炉が冷温停止状態になり、事故そのものは収束に至った」と いう見解を見る限り、政府の態度は、およそ存在するリスクをみんなで共有しようとするものからはほど遠い。なぜ、こうなってしまうのだろうか。
もちろん様々な理由があげられるだろうが、ここでは社会心理学的な視点から、まず「ゼロリスク幻想」の影響に焦点を当てて考えてみたい。「ゼロリスク幻想」とは、人々が自らの身の回りに存在するリスクはゼロであることをいたずらに要求する心理を指している。原子力発電に関わる人々や政府関係者たちは、「人々がゼロリスク幻想を持っているので、リスク情報を流すと『パニック』になる」と思い込んで、事故情報や災害情報を公表することをためらってしまうのだという指摘がなされることがある。
しかし、そもそも人々はそんなゼロリスク幻想を持っているのだろうか。そんなに簡単にパニックに陥るのだろうか。むしろ、落ち着いて正確な情報を欲している人々の方が多いのではないだろうか。とすれば、リスク情報を公表することをためらってしまう人々は、「『ゼロリスク幻想』を幻想する」ステレオタイプ的認知に陥って、的確なリスク・コミュニケーションができなくなってしまったのだといえそうである。
むろん、一部にはリスク情報に対してヒステリックに反応する人々もいるだろう。そんな少数の人々のヒステリックな対応が、冷静だった人々を巻き込んでパニックに進展してしまうことを恐れる気持ちはわからないでもない。でも3月の大震災直後の人々の振る舞いを思い起こしてみれば、そんなパニックを恐れる気持ちは、思い込みに基づく過剰反応に過ぎないことに気づくであろう。さらには、人々をそんな思い込みの目でみていることが、正しいリスク・コミュニケーションの実践を妨害する根源的要因になっていることにも我々は気づくのである。
潜在的な危険性であったリスクが、ひとたび顕在化して現実のものとなりクライシスに転じたとき、より適切な対応をとるためには、普段から関係者皆でリスク情報を正しく共有していくコミュニケーションが何よりも大切な基盤となる。とはいえ、現実が示すように、その実現は必ずしも容易ではない。上述してきたことがらに加え、人々がリスクを評価するときに陥る認知的なバイアスの問題や、直感的に判断してしまうヒューリスティックスの問題もリスク・コミュニケーションを正しく行うことを妨げる一因になっていることが指摘されている。この問題について、次回、さらに論じることにしたい。
※先生のご所属は執筆当時のものです。
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