第35回 他者のしぐさから、その他者の心を読み取れるか
2013.05.29 山口 裕幸 先生
誰もが、知らず知らずのうちに自分の正直な気持ちをしぐさや態度、表情に表しながら生活している。。前回話題にした「正直シグナル」は、数え切れないくらい多種多様にある。また、「無くて七癖」と表現されるとおり、人によってその表し方に個性が見られることも多い。そんなに多種多様で個性溢れる正直シグナルなのに、なぜ、我々はかなり的確にその意味するところを類推することができるのだろうか。今回は、我々が,他者の心理をどのようにして読み解くのかについて考えて見よう。
当然のことながら、我々は他人の心の中を覗き見ることはできない。最近では脳科学の研究で、fMRI(磁気共鳴機能画像法)を用いて、脳の活動に関連した血流反応の様子を目で見ることができるようになっているが、その画像から複雑な心の動きまでを読み取るのは難しい。そこまでしなくても表情やしぐさを観察する方が、ずっと的確にその人の心理を読み取ることができるだろう。どのようにして、我々は他者の心を読み取っているのだろうか。
最も大切な基盤は、他者も自分と同じように心を持っているという信念を我々が素朴に持っていることである。例えば、物体にすぎないマネキン人形が、何か見て笑ったり、怒ったりするだろうか。おとぎ話の世界ではあるまいし、現実にそんなことが起こるとは誰もが思わないだろう。なぜならマネキン人形は心を持たない存在だと我々が知っているからである。他者も自分と同じように心を持っていると信じるからこそ、他者は何を考えているのだろうと気になってしまう。他者の心の動きを推察することは、他者も自分と同じような考え方をするものだという類推の仕方を身につけることにとどまらず、他者が自分とは異なる考え方を持っている場合もあることを理解するときにも大切になる。
他者の心の動きを推察する行為は、発達心理学の領域ではプレマックとウッドラフ(Premack & Woodruff, 1978)によって提示された「心の理論(theory of mind)」に関連して研究が進められてきている。個人差はあるものの、4?5歳くらいには、他者の心の動きを正しく類推できるようになることが実証研究で明らかになっている。「心の理論」の獲得は、他者の立場に立って、他者の心の動きを推察することに結びついていく。教えられた結果ではなく、発達とともに、幼児期の段階で、他者の心の動きを推察する能力が備わっていくところが興味深い。人間にとって、他者の心の動きを正しく推察することは、ことのほか重要な意味を持っているようだ。
他者の心を推察することの人間にとっての重要性については、「社会脳」に関する研究も興味深い知見を提供している。全脳に体する新皮質の割合が、霊長類の種の違いによって異なるか検討したダンバー(Dunbar, 1998)が、新皮質の割合には、種の違いという生得的要因よりも、その霊長類が生活のために形成する集団の規模が大きく関わっていること見いだしたことで、人間の脳の進化は社会生活を営むことによって影響を受けているという考え方に確たる根拠をもたらした。すなわち、人類は、他者とのスムーズで円満な対人関係の構築という課題を克服することで生き延び、進化してきたと考えることができるのではないかというわけである。小さな子どもでも、他者の心の動きを敏感に察知し、しかも的確に類推できるのは、生き延びるために必要不可欠な能力として遺伝子に組み込まれているからだと考えることに、こうした研究は一定の妥当性をもたらしている。
他人の心を読み取るのは本能のレベルであり、厳しいトレーニングが必要なわけでもなく、知らず知らずのうちにできるようになるものだ、というのでは、肩すかしを食ったような気になる人も多いだろう。しかし、話はそれで終わりではない。近年、社会心理学の領域ではマインドリーディングの研究が盛んに行われ、他者心理の推測を行う際の詳細な認知プロセスが明らかにされつつある。また、他者の心の動きを察知する認知活動が、ほぼ自動的に行われるがゆえに発生する問題も待ち構えている。この自動的な他者心理の類推は、客観的に正しく行われているわけではないことも多い。むしろ、あくまでも推察であり、主観の域を出ない思い込みともいえる行為である。他者の心の動きを類推するとはいえ、自分で納得できさえすれば事足りるものであり、正確であることは必ずしも留意されない場合が多いのも実際だ。人間は結局のところ、各自の主観の中で生きており、他者の心を理解することは困難きわまりない。誤解や曲解も日常茶飯事である。
他者の心の動きを推察することが、人間の基本的な能力であることをふまえて、次回は、瞬時に自動的に推察できるがゆえに生まれる問題と、その克服について論じ、他者のしぐさや表情から、その心を正しく読み取るために大事なことについて考えていくことにしたい。
<引用文献>
Dunbar, R. I. (1998). The social brain hypothesis. Evolutionary Anthropology, 6, 178-190.
Premack, D., & Woodruff, G. (1978). Does the chimpanzee have a theory of mind? Behavioral and brain sciences, 1(04), 515-526.
※先生のご所属は執筆当時のものです。
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