第75回 ひとりの行動が社会変動に結びつくとき(4)-少数者影響過程の実証研究を参考に-
2016.10.24 山口 裕幸 先生
前回までは、なにげない個人の行動が社会全体の変動に結びつく現象に注目してみた。今回は、個人が意図的に社会全体あるいは多数者の意見や態度を変えようとするとき、どのように行動することが効果的なのかについて考えてみたい。これは、社会のような大規模なものでなくても、所属する集団や職場を変えていこうとするリーダーとして行動するときにも参考になると考えられる。
個人が多数者の態度を変えるプロセスについて社会心理学的観点から実験を行って検討した研究者の代表は、S.モスコビッチ(Moscovici, S.)である。1950年代~60年代に行われていた集団に関する心理学(グループ・ダイナミックス)研究は、多数者が少数者に非常に強い影響を及ぼすプロセスに注目し、少数者はその行動や態度を多数者に合わせてしまう「同調行動」に関する研究が、アメリカを中心に活発に行われていた。
スイス人でありフランスで研究を行っていたモスコビッチは、このような研究の潮流に疑問を投げかけた。彼が言いたかったのは、もし、多数者が影響を及ぼし少数者は影響を受けるという一方的な関係だけならば、すなわち、社会や集団の中の多数者の意見や態度に少数者の側が同調することばかりが起こるのだとしたら、社会に変化は起こりえないし、集団もずっと昔の状態のままが続くだろう。しかし、現実には社会は変化し、集団も形成と崩壊を繰り返している。社会や集団の中では、多数者が少数者に影響を及ぼす一方的な方向だけでなく、少数者が多数者に影響を及ぼして多数者の行動や態度を変化させるプロセスも存在するはずだ、ということである。
科学者は自己の意見を主張するだけでなく、客観的に誰もが認識できる証拠を示して、その正しさを実証していくことが求められる。そのために彼が行った実験は「ブルー・グリーン・パラダイム」と呼ばれるものであった(Moscovici, Lage, & Naffrechoux, 1969)。
彼らは、明るさの異なる6種類の青色のスライドを準備した。1枚のスライドについて15秒提示し、実験参加者にその色が何色か判断して回答させることをもって1試行とした。あまりに単純な課題のように感じられると思うが、彼らは実験参加者に、これは視覚実験を行う前の色覚の確認であると説明して課題に取り組むように求めた。実験参加者は6種類のスライドを繰り返し6巡回提示され、全部で36試行を行った。
実験では6人の実験参加者が実験室に集められたが、そのうち2名は、実験者に言われたとおりに行動する実験協力者、すなわちサクラであり、本来の純粋な実験参加者は4名であった。2名のサクラは、特定のスライドに対しては、実際には青なのに、2名揃って必ず緑と判断するように指示されていた。つまり、特定のスライド以外では正しく青と答えるのに、その特定のスライドに対してだけは一貫して緑と答えたのである。
この実験では、サクラ(少数者)の判断に影響を受けて緑と回答した純粋な参加者の比率は、8.42%にのぼった。サクラ(少数者)がいない条件では緑と回答した純粋な参加者は0.25%に過ぎず、明らかにサクラの影響が見受けられた。さらに、緑と答えるスライドがその都度異なる一貫性のない条件のもとでも実験を行ったところ、その条件では1.25%の純粋な参加者しか緑と答えなかったことも合わせて明らかになった。
この実験結果に基づいて、モスコビッチは、少数者の一貫した態度が、多数者に影響を及ぼして、態度を変えることにつながると指摘した。また、特定のスライドを一貫して緑と回答した条件における純粋な実験参加者たちの色覚検査を行った結果、彼らが緑反応知覚を増大させていたことがわかった。つまり、少数者の影響を受けて、色の感じ方までもが変化したというのである。このことから、モスコビッチは、多数からの影響の場合、少数者は自分の本当の気持ちに反して表面だけ多数者に同調することも多いのに対して、少数が及ぼす影響は多数者の本来の態度までも変化させる「転換(convergence)」を伴う特徴があると主張した。
モスコビッチの研究成果と主張は、大きな関心を集め、同じ実験方法と手順で結果を再確認する研究が多数行われた。それらの中にはモスコビッチと同様の結果が見られたものもあったが、異なる結果しか見られない研究も多数報告された。その後も少数者による多数者への影響過程に関する研究は行われてきているが、現在では、少数者の態度が一貫しているだけでは不十分であると考えられるようになっている。
単に態度が一貫しているだけでは、その態度が多数者と異なるものであるがゆえに、頑固者とか変わり者として多数者たちは相手にしなくなる可能性がある。多数者たちから「我々とは違う人なんだ」と認知されてしまうことは、外集団(本コラム第62回に紹介しているので参照していただきたい)として識別されることを意味し、排斥や差別の対象にこそなりやすいものの、「ちょっと言うことに耳を傾けてみよう」という気にはなりにくい対象となることにつながる。
大切なことは、まずは同じ集団や社会に所属する仲間のひとり(=内集団の一員)であることを多数者たちに認知してもらうことである。したがって、多数者たちの行動や態度にすべからく反対するのではなく、賛同できるものには積極的に賛同して仲間であることを強く意識づけつつ、特定のことがらに対しては一貫した態度をとり続けることであろう。1957年にアメリカで封切られ好評を博した映画「12人の怒れる男」(S.ルメット監督作品)の中でヘンリー・フォンダが演じた陪審員第8号(主人公)は、まさにそのお手本と言える言動をとっていく。関心のある方には是非一度見ていただきたい映画である。
引用文献
Moscovici, S., Lage, E., & Naffrechoux, M. (1969). Influence of a consistent minority on the responses of a majority in a color perception task. Sociometry, 365-380.
※先生のご所属は執筆当時のものです。
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第17回 何気ない行動から人間の社会性と心理を解明する取り組み(5)-コミュニケーション行動研究の知見から③-
第16回 何気ない行動から人間の社会性と心理を解明する取り組み(4)-コミュニケーション行動研究の知見から②-
第15回 何気ない行動から人間の社会性と心理を解明する取り組み(3)-コミュニケーション行動研究の知見から①-
第14回 何気ない行動から人間の社会性と心理を解明する取り組み(2)-援助行動研究の知見から-
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