第102回 どうすればギクシャクした対人関係を丸くおさめられるのか-「雨降って地固まる」型の対人葛藤解決方略を求めて-
2019.01.28 山口 裕幸 先生
人間どうしが寄り添って生きている以上、地球上のどこに行こうとも、他人とのつきあいには気苦労がつきものである。気苦労だけですめばましな方で、些細なことを巡って対立し、ギクシャクすることも生じてしまう。夏目漱石がその作品『草枕』で描いた"智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。"という世界観は、実に的を射たものだなぁと感じることが多い。
かといって、自分に都合の良いことばかりの世界に逃げ込むわけにも行かないのが現実だ。そもそもそんな都合の良い世界など、この世に期待しても無理がある。漱石も"住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。"と論じている。漱石はギクシャクするこの世の住みにくさを多少なりとも救ってくれるのが芸術だろうと考えたのである。確かに芸術を愛でる心のゆとりは、ギクシャクする現実をやむを得ないと受け入れ、それ以上にエスカレートさせず、時の流れとともに癒やしていく心の広さにつながるのかもしれない。
さて、そんな心のゆとりの大切さは認めるにしても、俗人である筆者などは、一度ギクシャクする関係に陥ってしまうと、そこから抜け出すのに大変な思いをする。身の回りを見渡してみると、価値観の相違に起因する対立や葛藤に直面する場合、双方が相手の考えの理解に苦しみ、なんとか自分の主張に沿った形で事態の収束を図ろうとするので、交渉や話し合いが長期にわたり、互いに疲弊してしまう事例が多数見られる。
個人どうしの対立や葛藤関係であれば、一度距離を置いたり、関係を断ち切ったりすることで、煩わしい思いからは解放されることもあるだろう。それでも家族や職場のように、簡単に距離をおいたり、関係を断ち切ったりすることができない場合もある。ご近所づきあいや国家間の関係も、物理的距離が近く、過去のいきさつ、しがらみ等もあって、単純に切り捨てられない難しさがある。
対立や葛藤、紛争の当事者になったときに難しいのは、相手の考えを理解することである。解剖学者の養老孟司氏がその著書『バカの壁』(2003年、新潮新書)で指摘したように、理解できない自分たちとは異なる考え方を持つ人々に対して、人間は、単に拒絶反応を示すだけでなく、相手の話に耳を貸さなくなる情報遮断状態に陥る傾向を持っている。「バカと話したってしょうがない」という思いに駆られてしまうのである。
先日報道されたように、日本は、2018年12月26日をもって国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を通告した。この通告を決定する背景には、30年以上におよぶ議論や交渉を行ってきたが、これ以上、話し合っても自分たちの"正当な"主張は通らないという嘆きや怒り、あきらめの感情が根底にあるように思う。その感情は日本人である筆者にも理解できる。日本国内では概ね「仕方ない」という反応が多いとの報道も見聞する。しかし、これで問題は解決するのだろうか。捕鯨に携わる人々は安全に安心して漁をし、鯨肉は安定供給されるようになるのだろうか。
反捕鯨強硬派の国々や団体は、これまで以上に強く日本の姿勢を批判し、かつてあった捕鯨活動への妨害行為さえ強化することもあるかもしれない。そうした懸念が深まることはあっても、払拭されたとはいえないだろう。日本からしてみれば理不尽な印象が強くても、IWCは捕鯨への賛否を議論する話し合いの場であった。話し合いのテーブルを離れることは、ある意味、素手で殴り合う状況を作り出すことでもある。そうしたガチンコのぶつかり合いは、結局のところ、対立する双方の疲弊につながる。対立する双方が潰れてくれれば、無関係の立場の者たちは都合良く漁夫の利を得ることもあるかもしれない。しかし、対立や葛藤、紛争の当事者たちにはろくな結果は待ち受けていない。
喉に小骨が刺さったままのような、やりきれない、煮え切らない思いを続けるのは嫌なものであるが、やはり話し合いのテーブルについておくことは大事だと考えざるを得ない。できぬ堪忍、するが堪忍、といったところであろうか。「雨降って地固まる」型の葛藤解決には、自己の主張を相手にもわかりやすく伝え、相手の話にも耳を傾ける努力を続ける粘り強さが、何よりも大切になってくる。
捕鯨だけでなく、我々の身の回りには、他にも多種多様に対立や葛藤の問題が横たわっている。一つひとつが悩ましく、時に怒りを伴い、心を乱されることもあって、苦しくつらい思いを強いられる。だが、そんなときほど、漱石にならって、好きな歌や映画を鑑賞したり、スポーツに興じたり、友人・知人との対話を楽しんだりして、心穏やかにしてくれる時間を持つことで、なんとか粘り強く難局を克服したいものである。
※先生のご所属は執筆当時のものです。
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