第143回 「日本的」な社会・集合現象について社会心理学的視点から考える(2) 〜“ガラパゴス化”について〜
2022.11.9 山口 裕幸(九州大学 教授)
スマートフォンを使用する人々が多数派になっている現在にあっても、昔ながらの携帯電話を愛用している人を時々みかける。昔ながらの携帯電話は、「ガラケー」と称されることがあるが、これは「ガラパゴスケータイ」の短縮呼称である。ガラパゴスとは、独自の進化を遂げた固有種の生物が多数棲息していることで知られている南米エクアドル沖に位置するガラパゴス諸島を意味している。携帯電話のみならず、日本の産業製品や組織経営のあり方については、日本独自の変化や発展を遂げているものが少なからず見られ、日本のビジネスや社会そのものがガラパゴス化しているとの指摘も多い(吉川、2010)。
ガラパゴス化の問題点は、世界的には受け入れられにくい日本独自の技術や製品、ルール等が長期にわたって継承されてしまう点にある。日本国内では高く評価され普及しても、国外の技術や製品、ルールとの互換性が乏しいと、世界的には孤立し取り残されてしまうことになる。そして、国外から便利で使いやすく、価格の安い技術や製品、ルールが入ってくると、国内で発展してきたものでも競争に敗れ、淘汰されてしまう帰結を迎える。
佐渡(2021)によれば、2004年の時点で、ITの世界において、英語で開発が進む中で取り残され、日本ではオープンソース利用は世界第2位でありながら、使う人ばかりで作る人がいないことを揶揄してガラパゴスという表現を彼が用いたと述べられている。この比喩は閉塞的状況にあるビジネス界を刺激し、2007年末の段階で、ガラパゴス化がもたらす問題が整理され(堀,2007)、野村総合研究所(2008)は、日本がガラパゴス化するメカニズムを、①日本国内には、高度なニーズに基づいた財・サービスの市場が存在する、②海外では日本国内とは異なる品質や機能の市場が存在する、③日本国内の市場が独自の進化を遂げている間に、海外市場ではデファクトスタンダード(事実上の仕様)が決まる、④気がついたときには、世界の動きから大きく取り残される、と説明している。
社会心理学的視点に立てば、ここで気になるのは、③である。①にしても②にしても、そのこと自体は日本のみに当てはまることではなく、同じような市場状況におかれた国は他にも存在するだろう。なのに、国内の市場が「独自」の進化を遂げる特徴が日本には見られるというのである。現象として捉えれば、1億しかいない日本の消費者を囲い込むべく、日本独自の規格を重用したり、日本あるいは日本人固有のニーズを重視した商品開発したりすることに注力してしまっているのである。実際のところ、ガラケーだけでなく、国内で普及している電子マネーの規格FeliCaは国際標準規格のISO/IEC 14443とは直接互換性がないし、道路標識も日本語で標記された日本独自のものが採用されており、日本語を読めない人たちにとっては意味不明な標識が数多く見られる。他にもガラパゴス化の事例は数多く指摘されている(吉川,2010)。
こうした日本独自の進化の背景には、国内で高く評価されることが志向され、国際的な競争優位性については二の次になってしまう集合的な心理メカニズムが働いているように見える。言い換えれば「内輪受け」を優先するメンタリティーが広く共有されている可能性が強く感じられるのである。日本人の特徴を論じるときは、十把一絡げのステレオタイプ的議論に陥らないように注意する必要がある。個人ごとに見ていけば、多種多様な特徴を持つ日本人がいることは自明のことである。ここでは総体的あるいは平均的に捉えたときに見えてくる特徴として本コラムの69回、136回で紹介した「相互協調的自己観」に注目してみたい。
この自己観は、人間は他者と支え合いながら生きて行く存在であるという観念をもたらす。自分の存在を、独立したものとして捉えるよりも、他者とつながるものとして捉えることは、自分の周囲の人々との連帯を重視し、ときに自分が所属する集団のためには自己犠牲もやむを得ないという感覚へと結びつくこともある。日本の場合、国境が広大な海によって明快に区切られており、日本人とそれ以外との区別が比較的容易である。こうした区別が明快な環境では、自己の所属する集団をひいきする内集団バイアスが働きやすい。
相互協調的自己観と明快な国境の存在による内集団バイアスは、自分の所属する集団や社会をひいきし、そこに貢献し、高く評価されることを優先する心理と行動を促進することが考えられる。相互協調的自己観と内集団バイアスの関係性については、まだ十分な一貫した科学的知見を得るには至っていないが、なぜ日本ではガラパゴス化が顕著に見られるのか、その理由を検討する際に注目しておきたい視点といえるだろう。
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