第54回 会議の社会心理学(3)-話し合いが暴走してしまうとき②-
2015.01.08 山口 裕幸 先生
会議における話し合いが極端な結論に向かって、まさに「暴走してしまう」と表現するのにふさわしい現象が見られることがある。社会心理学者のジャニス(Janis, 1972)によって指摘されたグループシンク(groupthink;「集団浅慮」と訳されることも多い)と呼ばれる現象である。彼は、歴史上の深刻な政策決定の失敗事例を分析して、社会的地位が高く、権威ある専門家として高く評価されている人々が集まって行われた議論が、ときに非常に愚かな結論を導く危険性を持っていることを指摘したのである。
グループシンクとは、集団で意思決定を行う際に、以下のような症状が見られる現象を指している。
①自分たちの集団の正当性に関して過度の楽観主義に陥り、不敗の幻想や過度の楽観論が支配的となって、極端なリスクテイキング(挑戦的決定)が行われる
②自分たち固有の道徳・価値観を無批判に受け入れ、決定がもたらす倫理的結果を考慮しない
③敵のリーダーを悪人・不誠実・弱虫などネガティブにステレオタイプ化して、外集団に対する安易な蔑視・軽視を行い、スローガン的な単純(ステレオタイプ的)思考に陥る
また、グループシンクが発生している集団の中では、メンバー全員の意見の一致を追求する傾向が強くなり、自分たちに不都合な情報や警告を過小評価して、個人的な疑問を抑圧し、他メンバーによる批判的思考・発言を遮断するような現象が見られると指摘されている。
具体的な事例としては、人気の高いアメリカ大統領として名高いJ.F.ケネディが、就任直後の1961年4月にキューバのカストロ将軍による革命政権を打倒し、アメリカの傀儡政権の再興を試みて、キューバのピッグス湾に侵攻した作戦が挙げられる。この作戦は、革命政権に転換したキューバに対して国交を断絶した前大統領のアイゼンハワーが、その任期中からCIAと協議して計画してきた秘密計画であり、副大統領やCIA長官などのホワイトハウスや軍事・諜報機関の高官たち、さらには共産圏の事情に詳しい専門家も加わり、およそ考え得る最も権威あるメンバーたちが練り上げてきた作戦のはずであった。ケネディは前任者たちの勧めもあって、作戦実行に踏み切ったのである。
しかし実際には、キューバから亡命してきていた反革命傭兵たちわずか2000人の軍に頼った作戦であり、アメリカ軍による航空支援や補給支援が大統領の命令で十分になされなかったり、時差を計算しないで爆撃を行ったりなどの失策を重ねて、大失敗に終わってしまったのである。なんとも愚かしい作戦であり、その実行だったわけである。しかも、この事件のあと、カストロ将軍はキューバの自立に向けた政策を加速させ、翌年のキューバ危機へとつながり、東西冷戦の緊張を極限まで高めることになった。
ジャニスは、この他にも、日本が真珠湾を攻撃する可能性を過小評価した当時のアメリカ海軍首脳陣や、中国の参戦を十分に検討しなかった朝鮮戦争当時のトルーマン政権、ベトナム戦争への介入を継続して深刻化させたジョンソン政権、自らが行った盗聴の事実をもみ消そうとして、司法妨害を行ったり、証拠隠滅をはかったりしてウォーターゲート事件を起こしたニクソン政権などをあげて、その政策決定過程にグループシンクが発生していたと指摘している。
もちろん、グループシンクはアメリカの政権だけで発生するのではなく、世界各国の政権においても見られる現象である。わが国の太平洋戦争開戦やナチス政権によるユダヤ人殲滅政策の決定など、類例をあげればきりがないだろう。また、企業経営や行政施策の意思決定の場面でも類似した現象は多く見られるように思われる。自動車の欠陥の報告を受けていながらリコールしないことを決定したのが取締役会議であった事例は、記憶に新しいところであるし、歴史をさかのぼれば、多様な組織体でグループシンクの症状を見いだすことができるだろう。
前回紹介したように、同じ考え方や価値観の人間だけで話し合いをすると、互いに意見を支持しあい、強化しあって渦を巻くような力学が働いて、一人ひとりがもともと持っていた意見よりも、さらに極端な決定が集団でなされることがある。社会的地位の高い人や専門家として高い権威を認められている人たちが話し合いをする場では、同じ意見を持つ者どうしが互いにその意見を支持し、強化し、自信を深める力学はさらに強力に作用することが推測される。集団極性化の渦はより一層強力に働くのである。
こんなグループシンクの罠に陥らないようにするには、あえて門外漢の人を複数メンバーに加えたり、異なる見解を持つ人をメンバーに加えたり、協議過程を公表しながら進めたりして、異論や批判が出やすい環境を整えることが大事である。そうすることで、集団極性化やグループシンクの渦が引き起こされにくくなる。
確かに考え方が似通っていて、意見や話が合うメンバーとの会議は和気藹々として楽しいものである。しかもメンバーの社会的地位や権威が高いとなれば、ついつい自信過剰な状態になってしまうのも人間ならば仕方のないところかもしれない。しかし、ときにそんな心地よさの中に、集団極性化やグループシンクの罠が潜んでいることにも気をつけたい。自分の考えとは異なる意見を耳にするのは、決して心地よいものではないだろう。しかし、様々な観点や考え方を持った人々が集まるからこそ、互いに他者の意見に耳を傾け、歩み寄って、より的確な判断に辿り着くことが可能になるのだと考えた方が、会議をより意味あるものにしていくのには役立つだろう。そして、異なる観点や考え方に触れるとき、それまでは思いつかなかった創造的なアイディアが誕生するチャンスもふくらむのではないだろうか。次回は、話し合いが、その創造的アイディアを生み出す可能性について考えていくことにしよう。
<引用文献>
Janis, I. L. (1972). Victims of groupthink: A psychological study of foreign-policy decisions and fiascoes. Houghton Mifflin, Oxford: England
※先生のご所属は執筆当時のものです。
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