第30回 階層型要求事項抽出方法-REM(1)

2012.12.18 山岡 俊樹 先生

 REM(The hierarchical requirements extraction method)とは、システムの問題点からその根本原因を探り、問題点の解決案からそのシステムの究極の目的を求める方法である。

その手順は以下の通りである。

(1) 仕事を分解した各タスクを観察し、問題点を書く

(2) 問題点を入力として、その解決案である出力を書く

(3) 入力と出力をつなぐ機能を書く

(4) 解決を実案施するとどうなるのか、目的-手段の会計からその目的を書いてゆく。

     抽象化された飽和状態(究極の目的)まで書く。

(5) 次に、問題点はなぜそうなったのか、原因―結果の関係から原因を予測して書いてゆく。

      根本的な原因まで書く。

(6) 最後に関連事項をつないで階層図を作る。

 究極の目的をブレークダウン(分解)してゆくと要求事項を抽出することができる。根本原因から様々な対策を立てることができる。 

 問題点は大きな問題点を抽出すればよい。マクロ的な視点でのそのシステム根本原因と究極の目的を探ればよく、この2項目から現実の状況と照らし合わせて、様々な要求事項や問題点の対策を抽出できる。 

 この手法の良いところは、観察により大きな問題点だけ抽出すればよく、詳細な問題点は注力しなくとも良いという点である。様々な問題点は幾つかの根本原因から派生していると考えており、絶対的ではないが、大きな問題点を押さえれば、根本原因を推定できるという考え方である。従って、些細な問題点は、大きな問題点の根本原因に由来するか、あるいはその些細な問題点特有の根本原因に由来するのかもしれないが、いずれにせよ大きな問題点を押さえておけば、ユーザに対して問題を引き起こす可能性は極めて少なくなる。 

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