第6回 製品(システム)とそのインタフェース部について観察する(1)

2010.03.23 山岡 俊樹 先生

(1)製品(システム)を観察する
 最初に、製品やシステムの様々な側面に対して観察を行う。

 (a)製品やシステムの特徴を観察する
 製品やシステムの様々な特徴を探し、その妥当性を考えながら観察する。以前、交通関係や電力関係などの監視制御室を観察した。そこで使われていたのは、作業面の高さが740mmもある古いタイプの監視制御卓で、少し高そうだと予感した。通常、この種の卓は700mmである。そこで、小柄なオペレータを見ると、座位の眼高が低いので、壁に取り付けられたグラフィックパネル(表示盤)と卓上のCRTに対する視野を確保するため、イスの座面に布団を2枚重ねて座って操作をしていた。別の例では、卓の脚スペース(足を入れる空間)の奥行きが200mmしかなく、オペレータの足が入らないのではと思っていたところ、足が入らすオペレータは卓に対して斜めに座って作業をしていた。

 (b)製品(システム)の形状に付加されたものを観察する
 製品に内在する問題を解決するために、あるいは機能を充実させるために、本来の製品の形状に取り付けられたものを観察する。そこからユーザ要求事項を把握することができる。前者の例として、鉄道駅などで鳩の糞対策のため釘状の突起物を至る所に取り付けている例がある。後者の例では、冷蔵庫のドアなどに磁石付きのクリップでメモなどを取り付けている例をよく見かけるが、冷蔵庫に掲示板などの情報処理機能の必要性を示している。

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