第39回 さりげない“もてなし”を観察する(4)

2013.10.16 山岡 俊樹 先生

 36回で紹介したホテルの廊下と同様の例を見つけた。某特別養護老人ホームを訪問したとき、ここの廊下の両側面と両壁面の下部の帯に強い色が塗られていて、入居者を上手く誘導できるように配慮されていた。図2は台湾にある桃園国際空港のターミナル2にある廊下である。廊下の両側の黒い帯と床の真ん中に黒い正方形が45度傾けてデザインされている。これにより容易に旅行客を誘導している。図3は確か大阪地下鉄と記憶しているが、この床面でも同様の配慮がされていた。これらのサービスデザインは別の視点で考えるとユニバーサルデザインでもある。図4は弱視者などへのユニバーサルデザインの対応が考えられた階段である。階段の踏面の色に対し,その端面部分をコントラストの有る色にして、踏み外し等の対策となっている。

 もてなしの気持ちなり,ユニバーサルデザインの配慮なり、その根底にあるのは感謝の気持ちであろう。この気持ちが無く、形式的に上記の対応をしても何かが欠けているのがわかる。特にサービスの観察の場合、感謝の視点から見て考察すると、サービスシステムの問題点やを構造を理解することができる。








 

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